Villaku Kuningの怪魚池に挑んできた。その②

釣行記

※過去レポになります。また当時荒れており、不快に感じる表現がある可能性があります。

Villaku Kuning

  • 釣り池のある宿泊施設
  • 料金は一泊¥8,000ほど
  • 泊まらないと釣りは出来ない
  • 色んな怪魚が入っている
  • レギュレーションはバーブレスにすること

2日目

一日目を終え、早めに寝床に就き迎えた二日目の朝、目覚ましを朝五時にセットし、朝まずめの時間にダトニオイデスをキャッチする準備は万端だった。

昨晩から雨が降り続く、晩秋のような肌寒い気候だ

まさかの雨、一度夜中に目が覚めた時にバシャバシャと雨音がしていたので薄々嫌な予感は感じていた。インドネシアは普通雨季にはカンカン照りから一瞬で真っ暗になり、土砂降りのスコールが降って一時間ほどでまた晴れる。そう、それがインドネシアのはずだった。

しかしここは山岳地帯、山の天気は気まぐれだ。しとしと雨が降り続いている。明るくなってきて一瞬雨足が弱くなったことに機を見て強引に釣りを始める。

昨夜寝る前に立てた作戦は岸際をミニワームで探ることだ。色々考えた結果、ダトニオイデスは水中の倒木や岸際にじっとしていると予想し、低活性でも口を使うようにルアーのサイズを小さく、そして一カ所で長くアピールする。

歩きながらメバル用のジグヘッドに付けた小さなワームを岸際で上下していると池の端でいきなり何かが掛かった。

重い、糸をゆっくり引き出していくがなぜかやる気のない引きだ。コイ科の魚っぽいなと予想しつつもライトタックルで糸も細くしていた為に慎重にやりとりをしていく。マネージャーが起きてきて、やったな!と声を掛けてくれ、取り込みにかかる。

Cichla temensis

ピーコックバスの最大種、キクラ・テメンシスだ。サイズは50cm程か、間違いなく自身の釣った中でも最大のピーコックなのだが、やる気が無かったのは低水温のせいか。しかしカッコいい魚である。この配色はパッカ(ウリ坊)と呼ばれ、斑点の無い緑色のオーソドックスなタイプをアスーと呼ぶ。

俄然やる気が出てきたので釣りを続けているとまたアタリがあった、小さいがダトニオイデスか!?

Oxyeleotris marmorata

高級魚でその味は極上という噂のマーブルゴビー、中国でもその食味から養殖が盛んという魚。70cmにまで成長するとのことだが、流石に20cmクラスだと引きも弱い、それでも新しい魚との出会いは気分が高鳴る。

しかし、ここで雨足が本格的に強くなり、あえなく避難。マネージャーの一家もジャカルタに戻るとのこと。ヴィラに宿泊している客は私だけ、管理人さん達と私だけの時間が始まった。

雨は依然止まない、アロワナがやる気なさそうに浮き沈みしている。

雨が降り止むのを待っているとA管理人さんが朝ごはんだよと食事を持ってきてくれた。簡単なインスタントラーメンとジュースだが何故か見覚えがある。そう、私が買い込んで台所に置いていた食料だ。なぜA管理人さんの分まで用意されているのかは分からないが完全な事後承諾で食べていい?って聞いてきた。

なんだかモヤモヤするがもう調理されてるし何ならちょっと食べてるから文句は言うまい。結局朝の内は雨が強いまま上がらず、部屋で二度寝したり、適当に仕事をしたりしてお昼を迎えた。

A管理人さんがお昼買ってきてあげるよ、と言うのでお言葉に甘えてお金を渡す。ついでに生餌も買ってきてくれるという。

生餌の金額の相場が分からなかったので少し多めに渡して待っていると、ほどなくして大きな荷物を抱えた管理人さんが帰ってきた。いっぱい餌買ってきてくれたんだなと思って見るとやけに立派な錦鯉が袋に入っている。

カッコイイデショ、と満足気だがそれ何の為に買ってきたんだ?と聞くと私に見せたかった、池で飼うんだよと言う。いや、まさか私の金で買ってないよな?・・・

A管理人さんは私の昼食と’少量’の生餌の他に自分の昼食となんか観葉植物みたいなのも買ってきていた。お釣りは無い、やり繰り上手か!ここぞとばかりにショッピングに興じている。

この辺でだんだん怒りが込み上げて来たが、怒っても得は無い。渋々怒りを抑えるが当人は自由だ、相変わらず私の飲み物を飲んで私の煙草をふかしている。

Oreochromis niloticus

ここら辺から若干心が折れていたのだろう、この日から写真も全然撮っていなかった。夕方少し雨が止んだ時間が有り、竿を出すと良い型のナイルティラピアが数匹釣れた。500円で焼いて食べれるサービスがあるらしいがこの池の魚を食べる気はしない。ティラピアや鯉はウヨウヨ泳いでいる。

屋根がある場所もあるが足場が高く、蚊が多い

夜も雨が強く降っていた。A管理人さんが夕食買ってこようか?と言ってくるがスルーして持って来ていたお菓子を食べて過ごす。彼が朝に食べていた分は私の夕食だったのだ。雨は止まず、やさぐれた気分になっていたが明日は最終日、昼前には帰るので朝一にダトニオイデスを狙おう。明日こそは、そう考えて無理やり寝床に就く。

最終日

帰る日の朝、まだ暗い外に出て釣具を確認すると竿が一本無いことに気づく。仕掛けを池に投入していないので池に引きずりこまれた訳ではない。

辺りを探しまくって明かりが点いていた管理人室を覗くと、A管理人さんがなぜか私の竿をいじくっている。よく見るとリールから糸がほとんど出て絡まり団子になっていた。

何をしてるんだ?と聞くと、いや、その、と要領を得ない。大方釣りをしようと勝手にタックルを借りたが糸がもつれて慌てて隠す途中だったのだろう。

もういいから返してくれ、何もしないでくれ!と懇願した私にA管理人さんは謝るでもなく「ワタシ、アナタヲモテナスタメニ、サイキン、ネテイナイノ」と言った。完全に余計な一言だった。これまで耐えてきたものが崩れ、思わず叫んでしまった。

じゃあ寝ろよ!何釣りしてんだよ!もう出てくんなよ!!!!

その後もA管理人さんは何事も無かったように色々と話しかけてきた。こいつ無敵か!?と思いながらも返す気力はなく、無視してしまった。他の管理人さんはやっちまったなって感じで笑いながら完全に他人事だ。まあ他の管理人さんには何も嫌な思いはしていないし、普通に楽しく過ごせていた。

Pangasius djambal

雨は止んでいる。お腹が空いたのでヴィラの外の屋台でかき揚げを買ってきた。餌にもしてみたが空腹から食べるペースが早く、ほとんどが自分の餌になった。かき揚げにはパンガシウスがすぐに食ってきたが、相変わらず引きの強い魚である。

横では管理人さんとその友達らしき人が釣りをしている。マネージャーがいない時は釣りをして時間を潰しているのだろう、やりたい放題だ。雨による低活性以外にも普通にスレているのかもしれない。

世間話でダトニオイデスが釣りたいんだ、と話すとダトニオイデスはこの池には一匹しかいないから難しいと言う。

ちょうどジャカルタに帰ったマネージャーから釣れてるかい?とチャットが来ていたので、ダトニオイデス一匹しかいないんだねって何気に話すとそんなはずはないと驚いている。リニューアルに合わせて奮発して5匹ほど追加で放流したというのだ。

大型のダトニオイデスは現地でも相当高額だ、一万は軽く超える。

すぐに管理人さんに電話をかけるマネージャー、管理人さんは魚は死んだと言っているがどこか挙動不審だ。正直、横流しされてしまった未来しか浮かばない。買ったらまじで高いからね・・・いや疑うのは良くない。しかし私のすさんだ心はそうとしか思えなくなっていた。

そんなこんなで迎えが来て2泊3日の釣り旅は終わった。天気に恵まれず、一悶着もあり非常に残念だ。

多分、私にも落ち度はあったのだろう。最初に遠慮して何も言わなかったことで相手は問題無いと思ったのだ。この国ももう長いので何となく分かるがA管理人さんは本気で自分は良い仕事をしたと思っている。お互いの好意が良い結果を生むとは限らない、人付き合いは難しい。

思えばこの魚を釣った頃がピークだった

散々な思いをしたが擁護をするならば独占的な空間でしかも寝床から1分かからず釣りが出来て日々の喧騒から離れられるというのは中々良い体験だ。様々な怪魚が釣れるという夢もあるし、釣り好きの友達とか家族と来れば本当に楽しいと思う。

自分の物は部屋から外に出さない、置き竿していると勝手に使われるのでちゃんと言った上で管理人さんとは距離を取る、ここら辺を厳守すれば素晴らしい時間を過ごせるのではないだろうか。

私はもう行かないと思うけどね・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました