最近日本人の方よりカリマンタン釣行に行きたいのでガイドを紹介して欲しいという依頼があった。
とりあえず釣りのことはKhusnulさんに聞くと当然のようにガイドさんの連絡先を教えてくれた。
行き先はレッドアロワナで有名な西カリマンタンのセンタルム湖、超有名スポットである。
ガイドさんとチャットしているとバス釣り界の重鎮やTVで見たことある人のオフショットなど沢山の写真や動画が送られて来た。
依頼のあった方もセンタルム湖にてトーマンやフラワートーマンを飽きる程釣ることが出来たとのことで、何よりである。
インドネシアに長年住んでいる私が全然生息地に釣りに行ってないのに日本から来てる人のが色々行ってるじゃないかとちょっとは思うがまあいい、私には怪魚釣り堀があるのだ。
出張の前乗りで休日にジョグジャにやってきた。新しく移遷した空港に初めて降り立ったがスカスカである。
なんでも日本や諸外国との直行便の開設を見越しての空港移動であったが、最悪のタイミングでコロナ禍が始まってしまい、計画が頓挫してしまっている。
タクシーの運ちゃんが軽く当て逃げしたバイクのオバちゃんにブチ切れて絶叫しながらカーチェイスを始めたのでビビりまくったが何とか市街地に到着した。
ジョグジャに来たならプランバナンやボロブドゥールなどの遺跡を見るのが観光の定番であるが私の目的はただ一つ、釣りをすることである。
前回来た時に釣り堀で生き餌を泳がせてベリーダを狙っていると、なぜ○○○の○を使わないんだ?と他の釣り客に言われた。
そう言えば他の釣り堀でも○○○の○がいいと言っているのを聞いたことがある。
その正体はウズラの卵、インドネシア語ではTelur Puyuh (テルールプユー)と呼ばれている。
釣り堀の餌と言えば生き餌や魚の切り身、ペレットなどが一般的で練り餌やパン、豆腐や鳥の内蔵なども見かけるが卵とはこれいかに。
しかしBig Fish Strikeでは鶏のキンカンにガーやピラルクがヒットしていたのであながち悪くないかもしれない。
生卵は売っているのを見たことあるが流石に生では針に付けられないので茹でたやつを探す。
焼きそばや肉団子の中に入ってたりするのであるにはあるのだろう。
釣り堀のスタッフさんにブツはどこで取引出来るか聞いてみると、雑炊の屋台か市場で買えるんじゃないか?との返答があった。
市場に着いたのは昼前、既に殆どの店が片付けに入っておりギリギリの時間だ。
ウズラの茹で卵ないかね、と聞き込みしていくと一軒だけ売っている店を見つけた。
おばちゃんはもう店仕舞いだからと¥400で100個くらいの卵を売ってくれた。売りつけられた。
雰囲気を出す為に卵を入れる編み籠も¥100で買っていざ釣り堀へ出発!
Omah kolam Jogjaは最近こっちに出張があると必ず訪問している。私の大好きなベリーダが沢山いるからだ。
到着したのは昼の14:00、終日料金の¥1,200を支払っていよいよ開始だ。
仕掛けはシンプル、針に殻を剥いた茹で卵を刺して放り込むだけ。卵は文字通り腐るほどあるので今日一日はこれでいく。
フルキャストすると卵だけがホームランするので軽く前に投げて大量の殻をむきむきしていると速攻で糸が走る。
上がってきたのはコロソマ、こいつは何でも食うので茹で卵で釣れるのは不思議ではない。
しかしここから快進撃が始まる。
仕掛けを投入し直してまたしばらくして糸が走る。あまり引かない重い魚、水面を割って飛び上がった魚を見て歓喜に震える。
デカい、1mには届かないが90cm超えのベリーダ、本当にカッコいい魚だ。
そしてそれだけには終わらない。
恐るべしウズラの卵、この時点で何組か他の客がいたが私だけ爆釣状態である。
みんな私のとこに来て卵を分けてくれと言ってきたのでお裾分けする。いっぱいあるからね。
開始してから4時間ほどでガー3匹、コロソマ2匹、レッドテール2匹、ベリーダ1匹と絶好調だ。
ガーは水から上げてしまうと口を開かせるのに苦労するのと臭いのでスタッフが触りたくないと水中リリースである。
夕まずめの時間になってきてアタリがパタッと止んでしまった。
周囲を見渡してもあまり釣れておらず、時間帯が悪いのだろうか。
暗くなってきたのでもう一本竿を出してある魚を狙う。
ベリーダの子供が沢山繁殖しているとチャットをもらっていたのでライトタックルでチビベリーダを狙う。
餌はペットボトル罠にウズラの卵を入れて獲ったエビである。
ウキ仕掛けで放置していると釣れたが、相変わらずカッコいい魚で姿を見る度に飛び上がる程嬉しくなる。
ジョグジャに住んでいる友人もやって来て釣りに参戦、この時点で席は満席でかなり渋くなってきていた。
レンタルタックルを借りて3人で釣りをするが状況はかなり渋い、しかし1時間半ほど経った頃に水面で魚の動きが活発になってきた。
パールムやレッドテールが周りで釣れている中、私の竿も糸が再び走るようになってきた。
夜の良い時間帯にガーが3匹連続で釣れる。あまり泳ぎが上手くないガーは生き餌では中々釣れないがウズラの卵の効果は絶大である。
時間も夜の21:00を過ぎたので納竿することに、結局この日は7時間釣りをしてウズラの卵だけでコロソマ3匹、ベリーダ1匹、レッドテール2匹、ガー6匹と凄まじい釣果だった。
半信半疑で用意したウズラの卵であるが釣果は想像を超えるものだった。
他の釣り堀や自然環境でも同様に釣れるかなどは疑問ではあるが、PLGKなどの餌OKの釣り堀に行く時は是非試してみたい。
コメント
Bagus!!
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コメントありがとうございます!!
ここはルアーは出来ませんが色々な種類の魚が釣り易くて楽しいですよ!
是非中部ジャワに行く機会があればお試しください!!