復活したKampung Batuの怪魚池に行ってきた。

釣行記

仕事中、一通のチャットが入った。ボス、釣りに来いよ、という短い文だが私が食いつくには十分な言葉だった。

6月から閉鎖していた私の行きつけだった釣り池が再開するというのだ。

次の休みに絶対に行くと返事をして浮つきながら仕事に戻った。

Kampung Batu Malakasari Ecopark

Kampung Batuの全貌、Google Earthより
  • 入場料金 ¥100
  • 釣り料金 ¥1,100 (終日)
  • 水上席レンタル ¥200/時間
  • ルアー、餌OK バーブレス推奨
  • 頼めば生き餌も買える (コイ、コオロギ等)

西ジャワ州バンドン郊外にあるKampung Batuは日本語に訳すと石の村、アクティビティが盛んな複合施設だ。

プールやウォータースライダーも設置されている。

中央に大きな池があり、その周りには石の村の由来の通り岩山があったり、ミニ動物園にフォトオブジェクトや飲食店が配備されており、ランニングやサイクリングを楽しむ現地民やグループで体操をしたり、結婚式やパーティーも開催され賑わっている。

Kampung Batuの釣り池、広く水深もある

釣りをすることの出来る池はもともと石山の窪みだった所に雨水が溜まって出来た自然の溜池らしい。インドネシア屈指のゲームフィッシュであるトーマンが自然繁殖しまくっている池と言えばヤバさは伝わるだろうか

私が以前投稿したトーマンに関する記事で使った写真も全てここで釣ったものである。

トーマンという魚について
東南アジアを代表する怪魚、トーマン。その習性やインドネシアにおけるポイント、釣り方やその姿を画像と共に紹介。虹色のライギョとして日本に紹介されていたトーマンの生態に迫る。

しかし、ここはあくまで複合施設の一部として釣りが出来るということで、他のアクティビティも多い。休みには爆音で音楽やマイクの声が流れていたり、池の上をターザンロープで人が飛んでいたり、遊覧船が渡っていたり、子供が池に石を雨あられと放り込む。

鹿やアヒル、ヤギ、ウサギと触れ合うことも出来る

営業時間は8:00〜となっているがこういった騒がしい状況を避けるには7:00頃に行く必要がある。

バンドン郊外に位置する、私の住居から最も近い釣り場、一時期毎週通っていた。

アクセス

西ジャワ州バンドンから約30分、ジャカルタからは渋滞次第ではあるが、3時間以上はかかる位置にある。やはり車以外でのアクセスは難しいので、ジャカルタから来る場合はバンドンに宿を取り、そこからタクシーや配車アプリを利用して行くのが無難だ。

バンドンはジャカルタからの避暑地として人気の都市であり、電車や飛行機を利用して行くことも出来る。

対象釣魚

  • トーマン
  • チャンナ・マルリオイデス
  • ピーコックバス
  • コロソマ
  • ティラピア、レッドデビル
  • ジャイアントグラミー

フィッシュイーターは池に溢れているティラピアを食べ、ティラピアは小魚やエビを食べ、という感じで管理池ではあるが生態系のサイクルが構築されており、限りなく自然に近い環境で繁殖している。

Cichla ocellaris 30回くらい通っているが一回しか釣れてない

コロソマの数が非常に多く、またトーマンの幼魚などルアーでも安定した釣果を得ることが出来る。ピーコックバスは滅多に釣れない。最終手段として生き餌を泳がせればトーマンかコロソマがほぼ間違いなく食ってくる。

実釣開始

待ちに待った休日が来た。アパートを6:30に出発し、7:00にはKampung Batuに到着した。

Kampung Batuの駐車場にて、一番乗りの到着だ

何でもコロナで閉鎖していた訳でなく、池の魚が繁殖期に入った為に釣り池のみ2ヶ月程閉鎖していたらしい。確かに最後に行った時にもトーマンの稚魚ボールが大量にあった。

Bronchocela jubata イグアナのようなトカゲが木の上にいた。

一時期狂ったように毎週末通い、こんなとこに入り浸る日本人はお前だけだと呆れられていたが、それくらいトーマンを見たくて通っていた。

池が見えてきた、久しぶりの光景に胸が高鳴る

池を一望してすぐにトーマンの稚魚ボールやコロソマのライズが沢山見えている。久しぶりなので何が釣れるか非常に楽しみである。コロソマは狙っては釣らない。どうせルアー壊されるならトーマンがいいな。

今日は池の魚全種類釣りたい!コロソマ以外!

使用タックルはカナリア610Mにカルコン200 PE5号50ldリーダーとカナリア68MLにカルコンBFS PE0.5号にフロロ1号のロングリーダー

かなり極端な違いになったがトーマンもコロソマもエゲツない引きなのと水中や水上に障害物が多いので対策は怠らない。岩に擦れて切れることが多いのだ。細い方はボウズ逃れ対策ティラピアやミニトーマンと遊ぶ用である。

Finchのカナリア68MLは海外で釣りしてる人のインプレでめちゃくちゃ絶賛されていたので買ってみたが、使ってみてなるほどと思うほど面白い竿だ

https://finch.ocnk.net/phone/product/549

まず想定ルアーが3gから30gという聞いたことが無い設定でベイトフィネス用のリールを付ければ2gとかのジグヘッドでも驚くほど飛ぶ。初めて投げた時は釣り堀の池を飛び越えて向こう側の民家の敷地に入って焦ったほどだ。

50cmほどのバラマンディも何なく取り込めたし、ポテンシャルは凄いのだろうが、やはりそれ以上の魚にはパワー不足を感じ、610Mの購入に至った。

どこでもこれ1本でとは流石にいかないが、2本あれば大体の釣りはカバー出来るだろう。さよならスピニング。

岸際に沿ってルアーを投げ歩く

投げるのはやっぱりスピナベ、一度いい思いしたらそればっかり買ってそれしか使わないやついるよね。はい、私です。スピナベとワームで釣れなかったら、もう餌しかないじゃん。

池の真ん中の方はコロソマがウヨウヨいるので岸際に居着いているピーコックやマルリオイデスを探す。

池の真ん中の方ではコロソマがライズしまくっている

岸際にはティラピアの群れがそこかしこにあり、たまにコロソマやトーマンが突っ込んでいる。スピナベを投げ続けるが一度コロソマっぽいアタリがあっただけで中々食いつかない。

早くもボウズ逃れの秘密兵器を出す
レッドデビルも釣れた
トーマンの幼魚、群れが池のそこら中にあった。ワームが一瞬でズタボロになる

釣りを開始して10分程で秘密兵器のグラスミノーSSを使ってしまったが、まだボウズ逃れに走るのは早い。正気に戻ってスピナベを投げる。

池の端に来た所で岸際の草に少し引っかかってスピナベが水面に出た瞬間に大きな魚が食ってきた。見た目はライギョだったが、どっちだ?

Channa Marulioides

竿に伝わる重みと衝撃、グネグネとうねる様な引きはトーマンでは無い。日本のカムルチーと同じような普通のライギョの引きだ。足場が少し高いが糸も竿も太いので一気に引き抜く。かなりいいサイズのマルリオイデスだ。

日本での流通名はロイヤルトーマン、英語のWikiではEmperor Snakeheadとなっていたが、エンペラースネークヘッドはまた別にいるみたい。よく分からん。

体側に黒い部分があり、背鰭と尾鰭に青い斑点がある

ボルネオ島原産、ジャワ島ではここでしか釣れないライギョだ。しかもデカい、60cmはある。アクアリウムショップで¥7,000で売ってたやつより遥かにデカい。これは高いのでは?と思ったが体側がオレンジや赤色に染まっている個体の方が高額のようだ。

スタッフのオッさんが来てバケツに入れられてドナドナされてしまった。何でもオーナーの敷地の池に放すらしい。カッコいいもんね、ライギョ。

やっぱり釣れたコロソマ

その後すぐ近くでコロソマを追加、小さいのにさっきのマルリオイデスより引きが強い。向こう岸の水上家屋で大きなジャイアントグラミーが釣れていたので移動してみる。

有料でレンタル可能な水上家屋、床下に魚が沢山潜んでいる。

ジャイアントグラミーはすでにリリースされていたがパンを餌に釣れたらしい。遠くから見た感じ40cmはあった。今度専用で狙いに来るのもいいなと思いつつ、水上家屋の足元にスピナベを這わす。

トーマン、流石に20cmちょいの奴はゴボウ抜きだ
ミニワームでもトーマン
今度はマルリオイデスだ
もっと小さいマルリオイデス、首元が青みを帯びている。

水上家屋付近ではかなり数が釣れたがサイズは小さい。というかトーマンの数がかなり増えた気がする。スピナベを巻いていても小さなアタリが頻繁にある。デカいの釣れないなら数を釣るかとスピナベも小さなものに交換した。

トーマンの幼魚の群れが水面に一斉に出てくると同時にデカいママトーマンもちらほら見えているが、出来るだけ幼魚ボールは避けることにする。

こういった岩場の窪みにもトーマンは潜んでいる

岩場に移動後、遠くにトーマンの呼吸が見えた気がしてスピナベを投げるとピックアップ寸前で下から急に食って来た。デカい、紫色の魚体が見えたので確実にトーマンだ。

止まらない、同じライギョなのにマルリオイデスとは比較にならない程のパワーだ。糸が引き出され続ける。岩角の方向に進んだ為にドラグを絞り強引に竿を立てるとフッと軽くなった。

知恵の輪かな?

糸が切れたのでは無かったが、針が見たことない曲がり方をしていた。私が力を込めてもこうはならない。これがトーマンのパワーだ。

時間も朝の11時に差し掛かり、人も増えてきたので今日はこのくらいにしようかと考えながらキャストをしていると同じ場所でもう一度強烈なアタリがあった。

一気に糸が走った後に急に重くなり、魚の引きも弱まった。なんだこれ、と思って巻いてみると水中に沈んでいた巨大なヤシの葉にリーダーが絡んでいる。これはマズい、思い切って魚ごと引き寄せる。

糸はヤシの葉の下を通っていただけだったので簡単に外れ、再度トーマンは走り始める。しかし負荷が大きかったのか、かなり勢いは弱まっていた。

深い紫色と背中のプリズムのコントラストが美しい。

体長は70cmほど、フィッシュグリップの計りは6kgを計測した。立派なトーマンだ、カッコいい、大好きだ。

写真では伝わりにくいが体高が凄まじい。

トーマンの他のライギョと一線を画する引きの強さはその体高の違いからだろう。長さは先ほど釣ったマルリオイデスとそこまで違いはないのに体高は明らかに倍はある。グネグネと、一箇所で留まるようなライギョの動きと比較し、一直線に突っ走る性質の違いもトーマンを東南アジア屈指のゲームフィッシュたらしめている。

さようなら〜、ありがとう〜

この池には10kgのトーマンもいるらしい。さっきの6kgであれなら10kgはどうなってしまうのか。教えてくれたここのスタッフはムチムチギャルの太ももくらい太いぜ、と言っていた。是非会ってみたい。両方。

ともあれ良型のトーマンも釣れて色々釣れて大満足な1日だ。ジャイアントグラミーは餌じゃないと釣れないぽいからまた今度狙おう。

昼前まで釣って帰って風呂入って飯食って寝る。最高の休日だ。いい歳した独身のオッさんがこんなことしてたら絶対に結婚なんて出来ないのだろう。父上、母上、すまぬ…

朝方は涼しいが昼前はめちゃくちゃ暑い。喉がカラカラだ

帰ろうと片付けをしていると恰幅のいいオッさんが話しかけてきた。ここのロゴが入ったTシャツを着ていたのでさっき運ばれたマルリオイデス見れるの?と聞いてみると何故か怒り出した。

オレはオーナーだ、魚を運べなんて指示はしていない。と聞いて思考を巡らせる。ヤバい、さっきドナドナされたマルリオイデスは横流しか、内輪揉めに巻き込まれて恨みを買うのはまっぴらゴメンだ。

誰が持って行った?アイツか?と問い詰めて来たので思い出せないな〜、とはぐらかして逃げるように帰る。

やっぱマルリオイデス、高いんだね。

ふれあいコーナーの小さい池にいたアリゲーター、130はある。ふれあいたくない。

コメント

  1. 無色セブン より:

    トーマンって魚 日本で見る雷魚みたいですが色がキレイな魚ですねえ
    しっかし そちらの人たちって勝手が過ぎますねw
    自由すぎるw

    • azemichitanbo より:

      コメントありがとうございます!トーマンもライギョの一種ですが、すっごく派手ですよね。日本のライギョも大好きです。確かにこちらはみんな自由ですね、楽しいことも、腹立つことも沢山です。

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