最近忙しくて全然釣りが出来ていないがカリマンタン遠征もいよいよ来月に迫っているので勘を取り戻しておきたい。
そんな中マレーシアのSさんよりジャックフルーツでローカルの人がパールムを爆釣してましたよ、という情報を教えて頂いた。
クワ科で世界最大の果実を実らせるジャックフルーツ、波羅蜜という和名があるらしいが人生で聞く機会はまず無い。
インドネシアやマレーシアではNangka(ナンカ)と呼ばれており、散歩していると民家の庭にデカい実を付けた木を見かけることが多い。
最大で70cm、30kg以上にまで成長するという果実は未成熟なものは味が薄く、煮込んだものがご飯のオカズとして食堂などで見かけられる。
私もよく食べるが、繊維多めのタケノコを食べているみたいでクセが無く美味しい。種までいける。
熟した果実は甘みが強く、独特な匂いがあるがデザートやお菓子に用いられることが多い。
釣り餌にジャックフルーツと聞いた時、ああ釣れそうだなとなんとなく納得出来た。
グラミーやコロソマなど自然界で木の実などを食べている雑食性の魚は果物でも普通に釣れる。
パールムが釣れたと聞いて驚いたがジャックフルーツには他の果物には無いポテンシャルを秘めているかもしれない。
これは試すしかない!
ジャックフルーツってどこに売ってるんだろう?というところから始まったが今まであまり意識したことが無いので分からない。
たまに道端で売っているのを見かけるが、果物屋で売っているのは見たことが無い気がする。
完熟ジャックフルーツありまっかと聞き込みをしてみるがどこも無いという。
雨季の季節ものだから今は無いよと言われてしまうが、食堂や屋台では年中食べられるし絶対にどっかしらでは売っている筈だ。
全然見つからないのでウズラを買ってしまったがまだジャックフルーツを諦めていない。
いつもなら大量に買う卵も半分以下でオバちゃんから今日は少ないなと言われた。
結局スーパーに普通に売っていた。タッパーに入って¥250ほどか、結構高い。
6月はカンカン照りだったのにここ数日は天気が悪い、車に乗った瞬間に大雨が降ってきたが釣り堀だしまあ関係ない。
遠征先では天気に恵まれるといいな。
お馴染みのOmah kolam、こんだけ通っているのにパールム、ワラゴー、タイガーショベルノーズ、クラリアスは釣れたことが無いので今日は新しい餌を使うことで今までにない魚を見たい。
切った果実をシンプルに針に付けて放り込むだけ、熟れたジャックフルーツは匂いが非常に強く、触った手からは匂いがなかなか取れない。
一つ齧ってみるが何度食べても不思議な味だ、何かに例えようとしても私の矮小な頭脳では説明が出来ない。
決して不味くはないが美味しいとも言い難い。ありふれた果物にはありふれるだけの美味しさがあるということなのだろう。
ジャックフルーツを投入してすぐに糸が走る、やはり釣れたのはコロソマだ。
これはまあ想定内、釣れることは分かっていたのでコロソマ以外の魚が釣れてこそジャックフルーツを今後も使う価値有るものと見出せるというものだ。
しかし後が続かない、しばらく待っていると何かが食って糸が走るが餌だけ取られて針掛りしない。
2ヶ月振りの釣りで鈍っているのか掛かっても連続でバラシてしまう、しかし引きはコロソマっぽい。
全然釣れないのでウズラの卵に手を出してしまう。ジャックフルーツもそれなりにアタリはあったがウズラ卵程の万能感は無い。
ウズラの安心感は半端ない、しかし顔ぶれが変わらないのでそろそろ違うアプローチをしたい。
早々に卵が無くなりジャックフルーツに戻るがここから2時間程何もなく時間が過ぎていく。
端の客が爆釣しているので向かい側が空いてから移動してみる。
やはり釣れたのはコロソマ、移動先ではアタリは頻繁にあったがバラシたり針掛りしなかったりで結局これで終了。
レッドテールが釣れることを期待していたが向かい側の鶏肉投げている客には入れ食い状態だったのに私のジャックフルーツは食べてもらえなかった。
日本では馴染みのない果物餌はインドネシアでは割とポピュラーだ。ジャックフルーツのエッセンスをコイの餌に混ぜたりして使うこともあるようだ。
まだ一度しか使っていないので何とも言えないが、やはり肉食性の魚には動物性の餌がいい気はする。
ウズラの卵も若干マンネリを感じてきたので次はエビでも放り込もう。
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