マレーシアの休日2日目、今日は先日ご一緒してくれたSさんとOさんはいない。1人ぼっちである。
今日もNatural Exotic 行ってグーンシュとかオキシドラスに賭けてもいいのだが、折角だから別のとこに行きたい。
とにかくまだ釣ったことの無い魚種が釣りたい、いくつか釣り堀の候補はあったがGTやレッドドラム、バラマンディにMJ、コビアにスナッパーまでいるという釣り堀に決めた。
ここは正直遠い、クアラルンプールから80kmぐらい離れている、しかし前日に行ったNatural Exoticは遠いながらも素晴らしい釣り堀だった。
これはクアラルンプールから遠い釣り堀めっちゃいいの法則があるに違いない。
先日調べたサイトでは営業時間10時から22時と書いていたがGoogle先生は7時から19時と言っている。
グラブタクシーで片道¥3,000、1時間ちょいと表示されていたので6時前にホテルを出る。
マレーシアは日の出が遅い、インドネシアと時差が1時間あるがインドネシア時間でちょうどいいように思える。
7時ちょうどに到着したが門は閉まっている。休みか閉業の疑念を振り払うように門からスラマッパギを連呼する。
私の声量が未成年の主張並になった頃にやっと家からスタッフさんが出てきて開けてくれた。
良かった、閉業している訳ではないらしい。
早速釣りをしたいことを伝えるとエサかキャスティング(ルアー)かを聞かれる。
ルアーは終日¥1,500で餌は1時間¥3,000とのことでとりあえずルアーを選択した。
とにかくエアーオグル、これで釣れなきゃワーム投げてダメならエサだなと決めてルアーをセットする。
朝まずめの良さげな時間でめちゃくちゃ釣れそうだ、ルアーは終日¥1,500という強気な姿勢と魚のライズが一切無い釣り池に若干不安は募るが投げてみないことには分からない。
目指すはGT、MJ、コビアにスナッパーだ!
確実に下に魚が付いていそうな桟橋が池の両側にある、ここしかないと端から端に際を突くように投げた第一投に何かが食いついた。
結構強い、というかめちゃくちゃ重い、あんま走らないしこれは目的の魚じゃないなと思いつつ魚を寄せてくる。
上がって来たのはバタムで沢山釣ったハイブリッドグルーパーだ、サイズは60cm程か、ボウズを回避出来た喜びと目的の魚では無いことへの落胆が同時に湧いてくる。
取り込みをしてくれたスタッフさんにグルーパー以外が釣りたいんだけど…と訪ねるとここのマジョリティはグルーパーだ、他の魚はベリーベリーディッフィカルトと仰る。
グルーパー以外は釣れないとまで言われてしまったが一応入ってはいるということで一縷の望みを託しキャストを続ける。
反対側の桟橋の下でオグルをひったくって行ったのはやはりグルーパー、中々のサイズだ。
これはバタムと同じパターンで岸際はグルーパーが沢山付いているのか、であればと池の真ん中にルアーを投げてリフトアンドフォールを繰り返したり早巻きしたりしてみるが反応は無い。
これは厳しいと岸際にキャストをするとグルーパーと思わしきアタリがある。
何回かアタったりバレたり釣り上げたり切られたりを経てあることに気付く、キャストをする必要がないのだ。
グルーパーは上の画像の場所らへんでルアーを上下するだけで延々食ってくる。下に空洞があって溜まり場になっているらしい
もはや日本の海でカサゴを釣るような感覚だが釣れる魚はデカい。
その後グルーパーの歯で糸を切られてしまいオグルを2個ロストして意気消沈してしまう。
釣る度にリーダーは変えていたのだが、グルーパーの鋭く細かく並んだ歯は非常に厄介だ。
グルーパーを釣りたい人には悪くない釣り堀だろう、サイズも割とデカいし値段も安い。釣り方は若干普通ではないが数も釣れる。
しかしグルーパー以外を釣りたい私にはいささかショックな結果となった。
しかしまだ朝の9時過ぎ、今なら全然挽回出来る!
ということで今からでも別の釣り堀に行こうと料金を支払ってFishing Buddiesを後にする。
つもりだったのだがここで新たな問題が発生、辺鄙なとこ過ぎてグラブタクシーが捕まらないのだ。
こんなとこまでバタムと同じじゃなくていいのにと途方に暮れているとスタッフさんがバイクで近くのバス停まで送ってくれるという。
バスを経てグラブタクシーを拾えて半ばヤケクソ気味にやって来たのは今日もう一つの候補にしていた釣り堀。
クアラルンプールから40km程離れたここLS Fishing Pondは100kg超のグルーパーが釣れることで有名な釣り堀だがバラマンディや他の魚も釣れる釣り池もある。
もう贅沢は言いませんからバラマンディくらいは釣らせてください!!(贅沢)
入ってすぐ受付がありコースを選ぶ、4つの釣り池がありPond1はバラなどが入った釣り池、ルアーも餌も可能で3時間¥1,500、割と手頃な値段である。
20-100kgのグルーパーが入っているPond2は餌のみで1時間¥2,400、2人で一つの竿を使うなら1時間¥3,600だそうだ。
餌は購入可能で小さいのが¥30、大きいのが¥60とあるが巨大グルーパーが釣りたい訳では無いのでここはまあいいか。
Pond3は予約制らしいがバンガローみたいな部屋付きで団体で楽しむ用らしい。
ここも色々な魚が入っているようだ。
Pond4はブラックタイガーの釣り堀、終日¥450で道具も付いてくるが釣ったエビは¥210/100gで持ち帰る形になる。
1番賑わっていたのはここだった。
とりあえずバラか他の魚が釣れたらいいなとPond 1を選択、ルアーもOKだがさっきオグルはロストしたし昨日からレッドテールとグルーパーを沢山釣ったことで疲れたので餌でまったりしよう。
生き餌はなんとブラックタイガー、1匹¥45で買えるのでこれを針にかけて泳がせる。釣れる気しかしない。
コーラを買って休憩をしようとしていると速攻で竿が曲がっている。
慌てて合わせを入れてファイトに持ち込むが何となく覚えのある引きだ。
サイズは朝イチに訪れたFishing Buddiesよりも小型だがまたしてもグルーパー、40cmくらいでもパワーと重量感は強い。
小さくても歯が鋭いので一匹釣るとリーダーがボロボロになる。ルアーをするならロストしないようにリーダーは太めにした方が良いだろう。
池には釣られた魚を休ませる生簀があるのだが周辺や下にはグルーパーが大量にいるようだ、エビを放り込んですぐに飛び出してくる。
スタッフさんにバラ釣りたいと言うと端の方の真ん中に投げろと言うのでその通りに従ってエビを投入する。
エビを投入して程なくして走る糸、激しい走りと水面を割ってジャンプする魚はバラマンディ、グルーパーよりも釣ってて圧倒的に楽しい。
その後もエビを何度も追加購入する程魚は釣れる、割合はグルーパーとバラで2:1くらいか、サイズはどちらも小さめではあるが釣ってて丁度いい感じではある。
結局ここでも新しい魚種は釣れなかった。
今日行った2軒の釣り堀を比較するなら交通の便や設備、全てに於いてLS Fishing Pondが優っている様に思えた。
ルアーは試してないがあの感じならグルーパーとかは簡単に釣れそうである。
Pond1だけで比較するならBuddies Fishing Pondに魚のサイズは軍配が上がるが、100kg超えがいらっしゃるPond2を有するLS Fishing Pondに隙は無い。
ただLS Fishing Pondのスタッフさんは皆インド系でちょっと怖かったのでそこはFishing Buddiesの方がスタッフさんが親しみ易かった。
それにしてもマレーシアもインドネシアも釣り堀の料金は良心的だ、タイだと1日2万とかザラにあるので海外の釣り堀入門としても適しているだろう。
こんなことなら朝イチLS来て3時間だけやって後はクアラルンプール観光でもしとけば良かったなと少し後悔。
ホテルに戻ったのは夕方だが折角だからクアラルンプールの雰囲気も楽しんでおきたい。
クアラルンプールの繁華街にやって来たがこりゃ凄い、めちゃくちゃ若者の街って感じだ。
東京や大阪の繁華街を歩いているような感じ、インドネシアはモールばかりでこういう近代的な繁華街が無いのでとても新鮮だ。
マレー半島もジャングルばっかなのでインドネシアと変わらない所も多いだろうがクアラルンプールの人々の生活水準は高そうである。
もう一つ驚いたのはクアラルンプールの道路事情は渋滞が少なくバイクもインドネシアに比べて少ない。
土日の夕方から夜なんてジャカルタやバンドンなら歩いたほうが早いぞなんて状況はしょっちゅうだがクアラルンプールはかなり快適だ。
流石に平日の通退勤の時間は混むらしいが、週末の夜に車がスイスイ進むのは羨ましい。
色々と進んでるなあとしみじみ思う、他民族国家なのでインド料理やトルコ料理、中華などの飯屋が普通に屋台感覚であちこちにあるのも羨まポイントが高い。
ただ人はインドネシア人の方が人懐っこいというかとっつき易いと思う。架橋系もインド系もちょいキツい印象を受けるからだろう。
私も10年近くインドネシアに住んでいるので肩を持ちたくはあるが首都に関してはクアラルンプールの方が進んでいると言わざるを得ない。
数年後にはインドネシアの首都もカリマンタン島に移るようだが、あそこは今は何も無いので数十年後には超近代都市に生まれ変わるのだろうか。
数日の滞在でほぼ釣りしかしてないのでクアラルンプールのことはまだまだ見れていない。
またビザの関係で近い内に来る予定なので色々と楽しみたい。
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