マナド滞在中、タルシウスも激ヤバ市場も見たし後は釣りをするだけとなった。
トモホン市場から帰ると時刻は昼過ぎ、釣りをするには暑すぎるので夕方まで散策して時間を潰すことにする。
流石シーラカンスの街マナド、至る所にシーラカンスがある。保護生物なので当然釣ってはいけないが深海魚だし陸っぱりから釣れることは無いだろう。
この港は漁港ではなくマナドとインドネシア各地を海路で結ぶフェリー乗り場だった。
日本ならこういう所ならカサゴやメバル、アジ、時には大きい青物なんかが狙えるが、ここはどうだろうか。
日本で普段私が釣りをしているようなとこが見つかったので今日は夕方にここで釣りをすることに決定した。しかし港内で釣りをしていいか確認をしないといけない。
港内の警察や入口の職員に話をしてみると釣りをすることは全く問題無いとのこと、色々と気を揉んだが結局マナド周辺はどこでも釣りをして良いようだ。
とりあえずスタバ行って海を見ながらコーヒー飲んでホテルで準備をする。この港までは歩いて20分程の距離だが、道路が一方通行の為に行きは乗り合い車で速攻来れるも帰りはバイタクでも拾わない限り徒歩になる。
何が釣れるのかも全く分からないがとりあえずシーバス釣る感覚でメタルバイブを投げまくる。
2時間程あちこちに投げて巻いたがアタリ一つ無し。
港は巨大なフェリーやブナケン島に行き来する船が頻繁に通る。海に向かって沈む夕日が綺麗だ。
超絶美しいサンセットビューを眺めているとかなり暗くなって来たのでそろそろ帰ることにする。常夜灯も無いし初日はこんなもんだろう。
帰り間際にフェリー乗り場に普通に常夜灯があることに気付く、ここでも釣りをしていいとのことで片付けた釣り道具を再び用意する。
常夜灯のある港ということでライトタックルでメバルワームを投げていく。めちゃくちゃいい感じなのだが深場では全くアタリは無い。
岸際の浅瀬に岩礁帯があり、そちらに投げると今日初めてのアタリがあった。
釣り上がって来たのはネンブツダイとかイシモチ系のいわゆるキンギョである。私も釣ったのは初めてだが存在自体は知っていた。
こっちはマンジュウイシモチか、岸際近くは毎投アタリがあるが釣れるのはキンギョばかりである。
少し場所を移動しながら1時間ほどで10匹以上の釣果があったが釣れたのは全てキンギョだった。
浅場がこれだけ好調ならと深場に投げるが深場には反応が無い。
インドネシアに来てからは怪魚釣り堀ばかりに行っていたのでこういったライトタックルでの海の小物釣りは久しぶりだ。
日本では本来こんな釣りばかりしてきたのでむしろ怪魚釣りよりこっちの方が性に合っているまである。
遅くまで粘ってしまったので今日はもう帰ろう、明日は朝マズメもやってみたい。
私の住んでいる所なんて21時には店が全部閉まるのにここは深夜までやっている店や24時間営業の店が多く、活気に溢れている。
コロナ禍以前はどこもこんな感じだったなと少し寂しい気持ちになってしまう。
マナドの治安に関しては前情報では非常に良いとのことだったが私が夜釣りして帰りに歩き回っていてもここは怖いなという所は特に無かった。
日中に裸でゴミ袋を腰蓑のように巻き、陰部のみを露出して歩いている人はいたがそういう人はジャワ島でも定期的に見かけるので問題は無いだろう。
結局ホテルに付いたのが23時過ぎで風呂入ってゴソゴソしていたら寝たのは2時頃、4時半に起きて朝マズメの釣りに出かけるが半分寝ている。
やって来たのはホテルから歩いてすぐの小さな船着き場、ダツでもバラクーダでもとりあえず何かしら釣りたい。
風はほぼ無風のベタ凪で潮は満ちている。鏡のように空模様を逆さに写す海面に向かってポッパーを投げる。
めちゃくちゃ眠たいが景色も良く気候も丁度いい中で穏やかな海に向かってルアーを投げるのは最高に気持ちがいい。
かなり遠くの沖でナブラが発生しているが流石に遠すぎる。あそこではカツオやマグロ、青物なんかがひしめいているのであろうか。
海面がピンクになった頃、ポッパーの後ろに引き波を立てながら追いかけてくる何かが見え、飛び掛かって来た。
水面を割って飛び出して来たのはデカめのダツだった。沖縄とかでもよく釣れるが、ポッパーに派手に出るので興奮する。しかし残念ながら針掛りしなかった。
その後、何度も何度もバイトはあったが結局一度も針に掛からず完全に日が登ってしまう。
多分大きいのから小さいのまでトップに出ていたのは大抵ダツだとは思うが、この朝は結局魚をキャッチ出来なかった。フォロー用にミノーかスプーン用意しておけば良かった。
途中見学に来た現地の人が最近この辺りで15cmくらいのカジキの赤ちゃんが釣れたと言っていた。
何それめっちゃ見てみたい。
隣でずっとルアーを投げている人がいたので何を狙っているのかと聞くとGTを狙っているという。
そこそこデカいのが釣れると言うが私のライトタックルでは無理そうだ。他にはエギングをしている人もいた。
バイトも無くなり、暑くなって来たので釣りを終了する。とりあえずどんな魚がいるのか市場でも覗きに行こう。
その②へ続く
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