コロソマという魚について

コロソマという魚を御存じだろうか、日本でも水族館のアマゾンコーナーとかに行くと大抵ピラルクの大水槽にセットで一緒に入っている平べったくてデカいあいつだ。

Piaractus brachypomus

怪魚釣り堀でも頻繁に目にすることが出来、私が初めてインドネシアで釣った魚もコロソマだ。あまりの引きの強さにやっぱ海外はパネェという印象を私にもたらした。

コロソマについて

南米原産のカラシン目、セルラサルムス科、いわゆるピラニアの仲間であるコロソマはインドネシアへと1986年に初めて観賞用として入ってきた。その後何でも食べ、すぐに成長し食味も良いということで養殖事業によりインドネシア全土に広がったとのことだ。初めに入ってきたのはColossoma macropomum(ブラックコロソマ)と記録にあるが、現在はPiaractus brachypomus(レッドコロソマ)が主流のように見える。

正直ブラックとレッドの見分けはつかない、どっちでもいいやって思っている。

よく似た魚を全部ひっくるめてパクーとも呼ばれており、インドネシアでは Ikan Bawal (イカン・バワル)という呼び名が一般的であるがPACUの綴りからインドネシア語の読みでパチューと呼ぶ人もいる。学名由来のコロソマと呼んでいる人は見たことがない。

コの字のような小さい口だが口より大きな魚にも食らいつく。

食性は草食寄りの雑食性とのことで、自然界では水に落ちた硬い木の実を食べる為に歯が2列の臼状に進化している。実際は非常に悪食で何でも食べる。

スーパーの鮮魚コーナーで売られているコロソマ

インドネシアのスーパーでも鮮魚コーナーに並んでおり、レストランでもから揚げや焼き物を食べることが出来る。味はクセが無く、淡泊でインドネシア料理の濃い味付けと相性が良い。

最大で1m、25kgにまで成長するとのことであるが食用にされているのはせいぜい20cm程、怪魚釣り堀では40cm-70cm程までの魚が釣れている。

釣った魚を計量して買って持ち帰るタイプの釣り堀では小さなコロソマを釣ることが出来る。

小さなコロソマ、このサイズでも驚くほど引きが強い。

まだ体が小さい頃は腹部がオレンジ色になり、さながらピラニアのようだが、実際にピラニアに擬態することで捕食されることを防いでいると考えられている。成長に従い、この赤みは無くなっていくのでブラックコロソマとレッドコロソマの見分けはかなり分かりにくい。赤っぽいからレッドでいいやという感じだ。

同体長で競った場合、コロソマの引きは最も強い部類と言われている。

釣魚としては引きが極めて強く、エサやルアーを食った次の瞬間にはトップスピードで走り、方向転換や首振りをしながら水中を駆け巡る。とにかく食ってからの動作が早いので餌釣りの人が釣竿を水に引きずり込まれるのをよく目にする。油断した私の手から中学生の時に買った宝物のアンバサダー2500Cを竿ごと水中に奪い去っていった光景は今でも鮮明に思い出せる。

コロソマの釣り方

何でも釣れる。雑食性のコロソマはルアーでも餌でもなんでも釣ることが出来る。現地の人は豆腐やパン、大豆を固めたテンペというインドネシアの伝統食で狙っているとこをよく見るが鶏肉や魚肉、モツ、泳がせの生き餌にも食ってくる。レストラン兼釣り堀では焼き鳥の皮でも入れ食いだった。

ワームに食いついてきたレッドコロソマ。

つまり狙っていなくても釣りをしていれば釣れる魚、それがコロソマである。

底に沈めて待っても良いが頻繁に水面に上がってくるので波紋が立ったところに餌やルアーを投げれば着水直後に食いつくことが最も多い。口が小さく、食べるのはあまり上手では無いのでルアーの場合はあまり早く巻きすぎない方が良いだろう。

時間帯によって多数のコロソマが水面でバシャバシャすることがあるので、近くに投げ入れていれば大抵釣れる。

出張先で買ったばかりの竿(¥2,000)が買って1時間後に無惨な姿になってしまった。

タックルも何でも良いが私は現地で買った安竿を一発で折られてしまったので、普通のタックルであればという言葉を付け足しておこう。

細い糸ではファーストランでぶっちぎられるのでPE3号以上、リーダーも30ld以上が望ましい。ドラグを上手く調整すれば細い糸でも対応は可能だが、とにかく走るので障害物に巻かれたり歯でガシガシされると切れてしまうので注意が必要だ。

取り込みの際や針を外す際には絶対に口の中に手を入れてはいけない。普段は堅い木の実を好むこともあり噛む力がものすごいので、バス持ちなんかやらかすと確実に親指が粉砕される。

コロソマはどこで釣れる?

インドネシアで怪魚釣り堀を謳っている釣り堀であればどこでも釣れる。

どこからか逃げ出したものが野生で繁殖している場所もあるらしいが釣り堀での釣りが基本となる。

怪魚釣り堀で最初に出会うのはいつもコロソマだ

特にコロソマの数が多いのはWest Lake Jogja、Balekambang Solo、Kamupung Batuあたりになるだろう。というか普通に釣っていればコロソマしか釣れない。

インドネシアの怪魚釣堀へ行こう
インドネシアの怪魚釣り堀、それは確かに存在しているがタイなどに比べてその知名度は低い。世界各地の怪魚が釣れる釣り堀を地図とともに紹介する。これからはインドネシアの怪魚釣り堀に注目だ。

新しい釣り場でも大体一番最初に釣れてがっかりする魚、なんだ、お前かよっていつも思っているがコロソマが釣れていなかったらボウズを食らっていたという日も数えきれないほどあるので、ある意味救世主でもある。

ちなみに日本の静岡県にも季節限定でコロソマが釣れる釣り堀があるとのことだ。

コロソマはボールカッター?

コロソマにはボールカッターという非常に不名誉なあだ名が付いている。ネットでコロソマ(パクー)について検索して見るといくらでも出てくるが、人のタマタマを食いちぎると言われている。

何でも実際にパプアの川で裸で川に入っていた現地民がコロソマにタマタマを食いちぎられて出血死してしまったというのだ。おどろおどろしく様々なネット記事で騒ぎ立てられているがなんとも嘘くさい。

釣りをする人なら分かると思うが、野生の魚は敏感で臆病だ。コロソマも例にもれず、釣り池でも岸際にいるのを見かけて近づくと脱兎のごとく逃げ出していく。

そんな魚が成人男性が水中でバチャバチャやっているところに行ってヤシの木に美味しそうな木の実がふたつ~とはならんでしょ。

いつもお世話になっているコロソマの名誉の為に言おう、コロソマ君はやってません!

でっぷりしたコロソマ、8kg超えの良型だ。

でもコロソマのいる池で裸になって泳げって言われても絶対嫌だけどね、万が一があったら怖いし・・・

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