ここ2、3週間は釣り堀に行ったり歩いて近所のドブで釣りをしたりと平常運転の日々だった。



釣れていない訳ではないがやはりマンネリを感じずにはいられず、特に書きたいことも無い釣行を繰り返している。
そんな中でマイクロフィッシングに光明を見出していたがやっぱりある程度大きな魚も釣りたい。
それも今までに釣ったことが無い魚だ。

中学生の頃、バス釣り少年の私は香川の野池をチャリで巡る毎日だったがスレたデカバスが唯一釣れたのは毛鉤だった。
タイのアマゾン釣り堀に行った時もガイドさんがウキの下に毛鉤を付けて放置してピラルクやガーを釣り上げているのを見て、毛鉤にはルアーで釣りにくい魚が釣れるという漠然としたイメージがある。
そこで以前から興味を持っていたフライフィッシングを始めようと色々探りを入れてみた。
インドネシアでフライタックルを探す
インドネシアではフライフィッシングはハッキリ言って超マイナーである。インドネシアの釣具屋も随分周ったが、しっかりとフライフィッシング用の道具が揃っているのは見たことない。
トラウト類が生息していないということと、基本ジャングルなのでフライをキャストするスペースの確保が難しいということがフライフィッシングがインドネシアであまり浸透していない理由だろう。
それでも釣り堀でフライをしている人はたまに見かけるので売っていることは売っている筈だ。

折角タックルを揃えるならある程度はこだわりたい、特に私は性能より見た目重視なのだが選ぶにも選択肢は限られている。
出来れば実物を見てみたいのでどこかに売っている店はないかとインドネシアでの釣りのことならドラえもん並に頼りにしているKhusnulさんに聞いてみるとすぐに返答が返ってきた。

ジャカルタの北東にあるEgypt Pancingという店ならフライを扱っているとのことで出張がてら寄ってみる。

アブやバークレーなどの海外メーカーの製品が中心だが中々いい感じだ、フライ以外の製品に目移りしてしまう。
フライタックルもロッド、リール、フライを取り扱っており、トラベルロッドも各種あったがフライにおいて最も重要なラインは売っていなかった。
ちなみにこのEgypt PancingはTokopediaやShopeeにもSemut Fishingという店名で出店しているのである程度の製品は通販でも購入可能だ。

購入したのはトラベルロッドのフライ竿、シェイクスピアというイギリスの老舗メーカーらしいが価格は1万円くらいで7ピースとかなり細分化されている。
Finchのカナリアシリーズを使うようになってからは持ち運びに便利なトラベルロッド以外は使いたくなかったので値段ともに大満足だ。色は好みじゃない。

フライ竿は番手が細かく分かれており、対象魚によって竿や糸、リールも分けないといけないということで、ある程度大きな魚を見据えて7番手の竿を選んだ。

Egypt pancingで売っていたリールは値段が高く、見た目もイケていなかったので通販で3千円の見た目がシンプルな激安リールを購入、着いた瞬間からネジが1個足りて無かったがまあしゃあない。

フライフィッシングにおいて最も重要なフライラインは本当に選択肢が少ない、Pre Orderの中国からの取り寄せばかりでいつ着くかも分からないので国内に在庫があるもので探しまくった。
糸も竿に合わせた番手とフローティング、シンキングに分かれている。フライと言えば水面に浮かべるイメージだったが止水域では沈ませるのが基本ということで唯一見つかった6番手のシンキングラインを購入した。
本来なら糸に合わせた6番手の竿を選ぶべきなのだが私の購入したロッドの6番手はグリップが先細りで気に入らなかったので7番手にした。
1番手くらい誤差だよ誤差!

フライフィッシングにおいて必要な道具は竿、リール、糸、毛鉤だが糸は複数種必要になっている。
太いフライラインの下巻きとしてバッキングライン、フライライン、リーダーと必要ならその先にティペットと割とめんどくさい。
リーダーも始点と終点で太さが違うのでフライ専用のリーダーが必要なのだ。

バッキングライン(下糸)はPEでも代用可能とのことでグルーパー釣りに行った時に買って余っていたPE6号を100m巻いた。
その後にフライラインを30mほど繋げているがスプールは余裕たっぷりだ、本来はスプールの9割くらいまでに調節するらしいが、まあ誤差だよ誤差!
インドネシアでフライを試してみる
タックルが揃ったなら試してみたくてしょうがない。リーダーは結局国内では見つからず、中国からの取り寄せになったが3-5日で届くと言われて注文したのに10日経ってもまだ着いていない。
仕方がないので普通のリーダーを結んだが、本来は後ろと前で太さが違うのでこれは問題があるかもしれない。
それでも待ちきれず、週末に近くの釣り堀で練習がてら初体験に臨むことにした。

待ちに待った休日はなんと雨、前日の夕方から雨が止まず、普段なら外見た瞬間に二度寝を決め込むが今日ばかりは竿を振らずにはいられない。
朝の気温は19℃と普通に寒い、低活性で釣れない予感はあるがとりあえず感触を確かめたい。

1時間ほどスマホをいじって時間を潰していると雨が小降りになったのでいざ出陣。
初めてのキャストはへにょへにょと5mほど先に着水、まだ乾いて沈まないフライを濡らして沈めようと水面を引くといきなりコロソマが食いついてきた。
コロソマのダッシュと同時に左手に持ったフライラインは弾かれ、きちんとリールシートにはめ込めていなかったリールが竿から吹き飛ぶ。
転がるリールと激しく引き出されるラインに手を焼かれパニックに陥ってしまう。
リールを拾い上げてラインで火傷しないように手繰り寄せているとふっと軽くなった。リーダーが噛み切られてしまった。

まさか一発で来るとは思わず油断しまくっていた。その後キャストの練習をしているとまた雨が強く降ってきたので退避。
薄々勘づいていたがやはりフライのキャストは難しい、そして後ろが開けている場所が無いので全然遠くに投げられない。
少しでも躊躇して勢いを弱めると途端に糸が絡んでしまう。思い切りが必要だが、思い切り飛ばすには後ろのスペースが不十分だ。

雨宿りをしているといつものスタッフさんが別の池でやってみれば?と言ってきた。
敷地の後ろの方にある小さな池、コイがいっぱいいるのは見ていたが前は釣りしちゃダメって聞いてたのに釣りをしていいようだ。
アクアリウムの魚を放流したとのことで、アロワナやピーコック、ロイヤルトーマン、ナマズもいるらしい。
水上家屋から釣りをするのでフライ竿はめちゃくちゃやりにくい、普通にルアー投げたい。

新しく来た池で水上家屋から横にキャストの練習をしていると短い距離は少しずつ感じが掴めてきた。
アタリもぼちぼちあり、合わせをするのだがフライの竿はティップがぺにょんぺにょんの為に竿先で合わせをせずに糸を引いて合わせる、それが分かっていても難しい。
アタリがあって反射的に竿先で合わせをしてバラすを繰り返していると2度程コイが掛かったがフィッシュグリップを忘れて上げられなかった。
ティラピアを釣って遊んでいると雨が止んだので元の池に戻ることにする。

このブログを見て頂いているというIさんとKさんにお会いすることが出来た。チカランから渋滞に巻き込まれて5時間かけて来たとのことだが、生憎の天気が残念だ。
色々とご馳走にもなり、この場を借りてお礼をさせていただきます。

結局止んだと思っていた雨もまた降り出し、コンディションは終日良くなかった。
フライで釣れるということが分かっただけでも堯幸ではあるが、どちらかというと次はルアーと餌持ってもう一つの池を攻めたい。
次フライ竿を振るのはRCGかMonsteroに行く時になりそうだが、新たな魚が釣れることを期待しよう。

コメント
当日はありがとうございます!!
またPLGKも含めてバンドン方面に挑戦します。
コメントありがとうございます!
スバンのPLGKも楽しいのでまた是非行きましょう!
何卒よろしくお願い致します!!