昨夜はゴロゴロしていたらそのまま寝てしまい、朝の5時に起床する。周囲はまだ暗い。

バリ島の西側のビーチは黒砂で白い砂浜と透き通った海という感じではない、東側のヌサドゥアや離島のレンボンガン島に行けば綺麗らしいが、ここはそうではない。
昨日の寺院の帰りにここは絶対釣れそうだなというポイントを見つけたが、ここからはかなり離れていたので今から行くのは少し遅そうだ。

昨日夕日を見ようとして断念したタナロット寺院にやってきた。世界遺産の有名な寺院だ。
朝の6時から営業ということで開園直後に来たが、敷地内にはまだ誰もいない。

ここはサンセットの名所ということで朝陽は反対側だが早朝のまだ涼しい園内をゆったり歩けるのは非常に気持ちが良い。
何より夕方は人でいっぱいだし、道路も混雑する為に朝の方が良いのではないかと思えてしまう。

ホテル裏のビーチでもサーフィンしてる白人が沢山いたが、こんな高波の海に入るのは勇気がいりそうだ。

敷地内には複数の礼拝所があるが参拝者以外は立ち入り出来ない。参拝者は沐浴をして身体を清め、正装をする必要があり、酔っ払いや怪我をしている人、喪中の人は入場不可とのことだ。
バリ島では家の敷地内に礼拝所を設置していたり、親戚間、地域間で使用出来るように島の至る所にこの礼拝所がある。
王族や身分の高い血族専用の礼拝所も多く、車で島内の風景を見ているだけでも飽きないものがある。

タナロット寺院を満喫し、ホテルに戻ることにする。
ここまで連れて行ってくれたグラブタクシーの運転手さんが今日の予定はなんだと聞いてきたのでウブドで夕方から釣りをすると伝えると連れて行ってやると言う。

コロソマ釣り大会は18:00からだし、ついでにウブド周辺を観光していいか?と聞くと21:00に帰るまで待ってやるから¥6,000だと言う。
それくらいなら全然いいかなと一旦ホテルに帰って昼にまたホテルに迎えに来てもらう約束をして別れる。



朝食を食べて海を眺めていると海岸に人が増えて来た。ロングステイで来ているであろう白人を見てこういう長期休暇を取れる環境が羨ましくて仕方がない。
バリ島は時間の流れがゆっくりに感じる。本来は海らへんでゴロゴロまったり過ごすのがバリ島の休暇の過ごし方なのだろう。

風呂入ってゴロゴロしてたら眠ってしまっていた。もう時間は昼前だがいよいよ釣り大会に行くモチベーションが上がらなくなってきた。
それでももうエントリーもしているし車も手配をしてしまったので行動に移すことにしよう。

昼から天気が怪しくなってきた。完全に曇り空だし写真を撮るなら自然よりサファリでも行こうかなと地図を眺めているとバタフライパークというものを見つけた。
ウブドからもそこそこ近いしこりゃいいなと目的地に決定した。

客は私しかいない。入場料金が約¥1,000と高めであるが、ネットの評判はあまり良くなかった。
園内には確かに蝶が飛んでいるが、想像よりは遥かに少なかった。

園内には羽化室があり、羽化したばかりの蝶を間近で見たり触ることも可能である。

一応目玉は世界最大の蛾であるアトラス蛾の羽化らしいが、この時はまだ蛹の状態だった。来るなら朝の方がいいぞとのことだ。

蝶は寿命短いらしいし、餌代はかからないかもしれないが管理は超大変そうである。

世界最大の蝶の一つ、ブルキシタアゲハ。羽の部分は綺麗だがボディもデカいので横から見ると虫感が強い。

ここには蝶だけでなく他の昆虫も沢山展示されている。来るまで知らなかったがいつか実物を見てみたいなと思っていた昆虫も見ることが出来た。


標本だけで見たことがあったコノハムシ、ナナフシの仲間らしいが実物を見て本当にまんま葉っぱだと驚いた。
インドネシアに生息しているとは知っていたが、まさかこんな所で実物を見ることが出来るとは。

葉脈だけでなくちょい枯れた部分や虫喰いっぽい部分まで完コピしている。
今を生きる生物は淘汰と進化の結果だとしてもこの生物は誰かの手により設計されたとしか思えない造形である。

メスだけで単為生殖が可能とのことでオスは希少らしいが、メスだけで完結するならオスの必要性はなんなのだろうか。

1つのグループの最大種の学名にしばしば用いられるゴライアスを冠するこのナナフシも迫力満点だ、デカすぎて正直キモい。

このナナフシも単為生殖らしいが、寿命は大体1年とのことで成長スピードは物凄いのだろう。


カブトムシやクワガタなどの甲虫やサソリにクモなども展示されていた。

園内の展示スペースを過ぎると博物館コーナーがある。ここも狭いが見ていて楽しい。

私は全然楽しめているが、ネットの悪評も分かる気がする。確かに写真とか撮らずにじっくり見ずに通り過ぎれば5分くらいで終わるだろう。
¥1,000の価値が無い、というコメントが多かったが私は1時間くらい滞在したし、見たかったものが見れて大満足といったところだ。

バタフライパークを満喫した後で一路ウブドを目指す。未だ曇天ではあるが雨は降っていない。

なんだかんだ距離があったのであちこちに立ち寄る時間は無く、コロソマ大会に参加する為に一路釣り堀を目指す。

釣り堀からホテルに帰ると夜の22:00過ぎ、晩飯のつもりだったサテを犬に食べられてしまったので腹が減っている。
しかし周囲の店をネットで調べてみると、まだ開いている店は一軒しか無かった。

再びビーチクラブに足を運ぶ、閉店1時間前ということでお開きムードで人も少ない。
急性アル中で担架で運ばれている人や水着の上が飛んで色々と放り出ている人がいたり死屍累々だ。

ラストオーダーだったが軽食だけしか無理とのことでピザを注文、かなり割高だった。

昨夜はあまりのパーリィピーポーの群れに圧倒されてしまっていたが人さえいなければ全然大丈夫だ。
冷静に周囲を散策するが、改めてこういうとこで休暇を過ごす人はいいなと思う。

翌日は朝の便で帰るのみ、最後に海とビキニギャルを目に焼き付けてホテルに帰って寝る。
これが2022年最後という現実を直視したくないが、ジャワ島に帰ったら週末は釣りにでもいこう。

コメント