インドネシアはデモ一色、多数の方から心配の便りを頂き感謝感謝ですが私は元気にソロに出張しております。
現状無政府状態で民衆がヒャッハーになっているという訳では無く、デモの発生しているエリアに近づいたりせず、夜に不用心に出歩かないことを注意すれば普通に仕事して普通に生活出来ております。

しかし8月29日は本当にヤバかった、たまたま仕事でジャカルタにいたけど昼でも街がピリついていた。
SNSも見たことないくらい荒れてて老若男女、普段キラキラでエロエロの投稿をしているようなギャルまで一様に前夜に起こった警察の装甲車が人を轢く際の動画を自分のステータスに上げて警察や政府を糾弾していた。

クーデターでも起こるのかと思ってたら各地で暴動が発生、各都市の政府施設に火炎瓶が投げ込まれ死者まで出てしまった。
その後1998年の暴動を繰り返すなという、ある程度の自浄作用が働きSNS上ではギャル達の投稿はいつも通りキラキラでエロエロに戻りつつある。
このまま沈静化して欲しいものだがインドネシアは近年人口が増えているのに中間層が減り、貧困層と富裕層の二極化が進み更に物価も上がり続けているという貧困層にとっては地獄のような状況だ。

国民の不満は高まり続けており、その矛先が何かのきっかけで外国企業ひいては外国人に向く可能性も0では無い。
29日の夜に見た憎悪ともいえる国民の激情が自分に向けられたらと思うとブルッちまうどころの騒ぎで無く、速攻で国を離脱するしかないだろう。
まあ外国人はそういうリスクあるよね、ということで今年最後の3連休、釣りに行くのも自粛してホテルで暇なので少し前の釣行を振り返り。

私この度ついにジャカルタ沖での船釣りに初挑戦して参りました。
釣った魚をブロックMの割烹で料理してもらって宴会までがセットになったインドネシア駐在員の釣りといえばこれと言っても過言ではない釣りである。

インドネシアに赴任して数ヶ月とか半年のまだ言葉も何も分からないような頃に皆経験するようなことを12年もインドネシアにいて何故今までやらなかったのか。
沖が怖い、船酔いが怖い、そもそもジャカルタに住んでない、誘ってくれる友達がいない、ロンリーウルフである。
様々な理由で機会を逸していたが今回ついにお客様に誘って頂き参加を決意。

普段乗ってるような丸太くりぬいて芝刈り機のエンジン付けたような船ではなく、超立派な船で仕掛けや餌は船員さんが全て付けてくれる大名釣り。
船酔いさえしなければ誰でも釣れるので女性や子供、釣り未経験の人も楽しめる良いアクティビティだ。
費用はそれなりにするが見合った体験をすることが出来るだろう。酔って最初から最後まで置物化する人は可哀想だが…

私もなんだかんだでここ数年小船に乗って釣りしまくってるので経験値が溜まっているのか、沖に行ってガンガン揺れても恐怖心はなかった。
これはまた機会があれば参加したい。

釣り堀にもダム湖にも飽きが来ている私は同じように気軽に出来る他の釣りを求めていた。
そんな時に出会った動画がある。

中部ジャワのとある街中の川でデカいバラマンディが日中にオカッパリからルアーで、しかも連続で釣れている。
餌釣りならデカいのが釣れてる動画は良くあるがジャワ島かつルアーでここまでのが釣れているのは他に知らない。

動画には釣れた街の名前が書いてある、そして釣り人の頭上には電車の線路が通っている。速攻で場所は割れた。
いっちょ行ってみますか!

という訳でやってきたのは中部ジャワの田舎町プカロンガン、地図の表記ではぺカロンガンと書かれているがインドネシア語の発音はプカロンガンになる。
ちょこっと調べてみるとこの街ではかなりバラマンディ釣りが盛んなようだ。

バラマンディ自体はジャカルタ含めジャワ島の大体の場所にいるっちゃいるのだが簡単に釣れるものではない。しかも釣れたら小さくても胃に送り込まれるので尚更である。
SNSでこの街のバラマンディ釣りフォーラムを見つけたので話を聞いてみるとプカロンガンは特にいっぱいいるとのことだ。
そして計画実行の時が来た、隣街で土曜日に仕事があったので昼前に離脱、電車で帰るからとスタッフには先に帰ってもらい単身バラマンディスポットの調査開始だ。

とは言えこの地域は川が多い、動画の川はすぐにどこか分かったが他にも大きな河川があったので見に行ってみる。

最初に訪れたのは西側の大きな川、魚影はあるが水質はイマイチでかなり汚い。
海側に行けばまた違うだろうがここでデカマンディが釣れるイメージは沸かない。

すぐに見切りを付けて別の河川に、乗り合いバスではキッズがタバコスパスパである。田舎ではよく見る光景だ。

次に訪れた河川はヘドロ臭半端ない、墨汁のような違う意味でのブラックウォーターだ。
ここも見切りを付けていよいよ例の動画の川に行ってみる。

件の動画のポイントから少し下流と思われる地点、これまで見た川とはまるで水質が違う。
このまま登れば線路のポイントだが例の動画が投稿されたのは2年前、しかも動画は100万回近く再生されている。

同じような考えをしてるやつがいない筈がなく、線路のポイントは焦土と化していると予想して別のポイントに目星を付けている。


沢山釣り人を見かけるが皆エビを餌にバラマンディを狙っているとのことだ、期待が高まる。


現地の釣り人の多くは手巻き式のリールと呼んでいいものか迷う物を使って器用に投げている。
糸は太いけどデカいバラ来たら大変そうなんだが、そういえば釣りキチ三平でもアカメは手巻き式の仕掛けで釣ってたわね。

護岸がきちんと整備された川は景色が全然インドネシア感が無い、日本のシーバスとかチヌ釣る川みたいだ。

めちゃくちゃ釣りがしやすい、日本で釣ってるのとほぼ同じ感覚だ。茂みが無いから蚊もいない。
今は真昼間なので流石に釣れないだろうが明け方とか夕まずめ、夜はアツいんじゃなかろうか。

釣れないけどキャストや足場にストレスが無いので楽しい。これでバラじゃなくてもいいから何かしら釣れたら最高なんだけど。





現地の釣り人に色々話を聞いてるとバラはやはりいっぱいいてデカいのも時たま釣れるそうだ。
ただ釣るのは簡単では無く、時間帯や潮が大事とのことで時間は明け方が良いとのこと。
今日釣るのは難しそうだが有力な情報を得ることが出来た。



海は遠浅みたいだが凄い沖で浸かって釣りしてる人がいた、あそこまでしないと釣れないのか?しかも延べ竿だし…





上流からひたすら歩いて到着したのは予め目星を付けていたポイント、マングローブの河口に繋がる入り口である。
GoogleマップにわざわざSpot mancingと表記されており、写真ではクイーンフィッシュが釣り上げられていた。

ルアーを持っている人がいたので話を聞いてみるとここはバラを始め様々な魚が釣れるらしい、ただ今は波が高くイマイチな為に夕方に出直すそうだ。

YouTubeの他の動画でここらへんでボートからルアーやってて色んな魚が釣れていたので私もやってみたく船着場の人に話を聞いてみた。
しかし基本的に釣り座への渡し船をしているだけで船頭さん付きでプライベートボートを出すのはやっていないらしい。

半日¥600で船貸してやるからガソリンと船頭そっちで用意すれば自由に釣り出来るぞと言われたが流石にハードルが高い。
ガソリンは用意出来るけど船頭なんて用意出来ねえよと言うと¥1500でやってくれる人がいるから紹介してくれるらしい。
そんな安くていいの?

とりあえず今日は船は出せねえとのことで連絡先を交換してもらって釣りを始める。
波の影響が無い内湾に入り込む場所にキャストをしていると変なアタリがあった。

ゴミが引っかかったと思ったらバラクーダが釣れていた。
こんな感じで思い付きで来たら大抵ボウズなので釣れると思っていなかった。

子供達が咥えタバコで何かしてるなと思ったら穴釣りで小さいハタを釣っていた。
マジか、穴釣り出来るのかよ!やってみたい!

夕方になるにつれて釣り人が増えてきた、みんなエビを餌に釣っているが釣れている魚は小さい。
ただ時たまバラっぽい単発の派手なボイルがあったり沖の方で青物っぽい群れの捕食も確認出来たのでかなりポテンシャルの高そうなポイントだ。

テトラの足場も小さめで殺意が高くないので釣りはしやすい、良い時間帯に良い潮を引けば釣れるだろうなという感じである。
船出せればそれが一番なので機会があればまたここに来てやってみたい。

海側のポイントで暗くなるまで粘りたかったが帰りの電車の時間が近づいて来たので戻りながら釣る。
この川も雰囲気は抜群に良いのでまた来たい。

夜に向けて釣り人がかなり増えてきた、皆エビや生きた魚を泳がせたりと本気でバラを狙っている。

一応釣り人がいたら釣れまっかと聞いて回るが大体が厳しいでんな、という返事だ。
朝の5時頃にはバラ3匹釣れたよという人がいたのでやはり明け方がいいのか。


結局日没直前まで粘ってみたがアタリは無し、しかし時間帯と潮などの条件が合えば釣れるんだろうなという確信めいた物はひしひしと感じた。

位置的に辺鄙な場所で頻繁に来ることは難しいが近くで週末を過ごす機会があれば是非立ち寄りたい。
早くデモが落ち着いて大手を振って釣りに行けるようになって欲しいな。



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