近くで釣れるめぼしい魚は大体釣ったし、まだ釣ったことない魚を釣りたいなと常日頃考えている。
スラバヤに行けば何かしら新しいのは釣れそうなのだが、バンドンからの早朝便が無くなっており、どうしたものかと悩んでいた。

そんな中、中部ジャワに出張があった。普段は週末に夜行列車でバンドンに帰るのだが、思い切って逆方向に行ってしまおうと思い立って実行に移した。
深夜の1時にソロを出発し、スラバヤに着いたのは5時前、全く寝ていないので吐きそうだ。

駅から配車アプリで車を手配するのも面倒で、目の前にいたブルーバードタクシーに転がり込んでMonstero Fishing Parkに直行する。
到着したのは6時過ぎ、ここの開店時間は8時からだが予め早く行くことを伝えていれば5時からでも中に入れる。
早く行くと大抵まだ入口は閉まっているので隙間から大声で人を呼んで開けてもらう必要がある。

ここに来たのは半年ぶりか、何が釣れるか分からないというワクワクでタックルを用意する時間すらじれったい。

久しぶりにカナリア68MLも動員して色々と試したい。今日はモンスター池ではなく終日UL池でとにかくまだ釣ったことない魚を狙う。


朝早いのにめちゃくちゃ蒸し暑い。パーカーを脱ぎたいがここは蚊がめちゃくちゃいるので半袖は厳しい。パーカー着てても手や足をズボン越しに噛まれまくる。
雨が降った後なのか地面はぬかるみ、水も濁っている。少し以前とは様子が違うようだ。

2インチワームを投げているとブラックベルトシクリッドがいくらでも釣れる。以前はマヤンシクリッドばかりでこの魚はレアだったのだが、様子が違っているようだ。
桟橋の下で30cmくらいのアロワナをバラしてしまった。折角の魚種を増やすチャンスを逃してしまう。
奥に行きながら際を鉄板バイブで探っていると急に竿が重くなった。なかなかの引きだ。

上がってきたのはワラゴーレイリー、カリマンタンでぶっ込みで釣ったし食べたので今更になってしまったがちゃんと釣れたのは初めてである。
カリマンタンに行く前なら飛び上がるほど喜んでいただろう。しかしまあ嬉しい。
引き続き探り歩いていると桟橋の下で水中に黄色い魚体が見えていたので目の前にワームを沈めるとすぐに食ってきた。

アルビノのコロソマだった。サイズはそこまで大きくないがライトタックルだと大変だ、そして新魚種ならず。

アルビノ特有の赤い目と白い魚体がコロソマのくせに神々しさを感じさせる。

ダトニオイデスが釣りたいがやはり簡単ではないようだ。色々と試すがブラックベルトシクリッドばかりが釣れてくる。そういえば今日はピーコックも姿が見えない。
他の釣り人もやって来てコイ科の魚や小ぶりのレッドテール、デカいティラピアなどを釣っていた。
釣り人を避けて1番奥に来るとアロワナの群れがプカプカ浮いていた。どうせ食わないんでしょ、と諦め半分でフローティングのオグルをゆっくり巻いていたら一匹が飛びついてきた。
かなりの突っ込みとジャンプで糸をどんどん引き出していく。普段ゆっくり泳いでいる姿からは想像出来ないパワーファイトだ。
足元まで寄せて取り込もうとした時にフィッシュグリップが無いことに気づく。池の反対側に落としてきたようだ。
これは是非獲りたいがゴボウ抜きは怖い、意を決して歯が鋭くないことを祈りながらバス持ちで取り込む。

残念ながらアロワナの歯はとても鋭く、暴れた為に右手がズタズタになって大出血してしまった。

右手を犠牲にしてしまったがやはりアロワナはカッコいい。緑っぽい金色だがこれは南米原産のシルバーアロワナだ。グリップが無いので計測していないが70cm超、3-4kgってとこだろう。
またしても新魚種ならず、アジアアロワナかノーザンサラトガもいつかは釣ってみたい。

親指と人差し指がズタボロになってしまったので続行は出来なさそうだ。まだ時間は昼前だが帰ることにする。
スタッフさんが消毒と赤チンを貸してくれたがめちゃくちゃ染みてズキズキしている。スマホのタッチすらキツい。

全く寝てないので頭が痛いし、判断力も鈍っているのだろう。スラバヤにホテルを取って仮眠したい。




明日はKhusnulさんも来るって言ってるが指は大丈夫だろうか。とりあえず風呂入って寝よう。

その②に続く
コメント
指切ったっていうのはこの事だったんですねw
しかしアロワナって改めて見たんですが、口が面白いですね
シャクレてるのは水面の餌狙うために進化したんでしょうかね
コメントありがとうございます!
長袖着てたんだから服を噛ませれば楽に取り込めたのに、その時は思い至りませんでしたね…
アロワナは下顎の先にヒゲが付いていますが、明らかに水面に落ちた虫を探す用だと思えますね。