アロワナのハンドランディングで完全に負傷し釣りを諦めた後、タクシーで一路スラバヤのホテルを目指す。
シャワーの水が染みて痛いが徹夜していたこともあり速攻で眠りにつく。数時間寝た後で目覚めたのは夕方、折角スラバヤに来ているのだし、観光の一つでもしておきたい。
そうだ、海に行こう。ということでスラバヤとマドゥラ島を繋ぐスラマドゥ大橋のビューポイントにやってきた。インドネシアでは珍しい島と島を架ける橋である。
バリ島以来、1年振りの潮の香りに心がやすらぐ。あの橋脚、シーバスが付いてそうだな。なんて考えながらカメラを持ち撮り歩く。
インドネシア第二の都市の週末ということで帰り道はめちゃくちゃ渋滞していたがここは落ち着いていた。潮風が涼しく、スラバヤ特有の蒸し暑さは影を潜めている。
縁日のような屋台を覗きながらしばらく時間を潰して帰る。夜ご飯をモールで食べたいのだが、行きに見た帰り道の渋滞が憂鬱だ。
スラバヤにはMonstero Fishing Park目当てか仕事で数回来たのみだがゆっくり滞在して色々と見てみたいものである。
ちなみにスラバヤという街の名前の由来はジャワ語でサメを意味する”スロ”とインドネシアの言葉でワニを意味する”ブアヤ”が合わさって出来たものであり、各所にサメとワニの彫像などがある。
ジャワ島ではワニはすでにかなり絶滅しかかっているがいることはいるらしい。出来ればもう出会いたくない動物である。
配車アプリのドライバーさんが歩道を走り抜けるという荒技で渋滞地点を切り抜け、あっと言う間にモールに着いた。
服などを物色しながら人を待つ、そうスラバヤと言えばレディアングラーの集い。明日釣りに参加したいという女の子が美味い飯を食いたい(奢れ)と言うのだ。
指は超痛いがインドネシア美女も参加するのであればいい所を見せねばならない。明日は大物を釣ってやるのだ。
豚骨ラーメンが美味い、華僑のコミュニティが多いスラバヤではチャイナタウンも存在し、豚が他の地域よりも手軽に食べることが出来る。
久しぶりに誰かと食べる夕食を堪能し、Texaちゃんと別れた後ホテルに帰って早めに就寝する。
翌朝4:00に起床し4:30にホテルを出発する。Texaちゃんは音信不通だ、まだ夢の中らしい。
Khusnulさんも少し用事があるので後で顔だけ出すとのことで、1人寂しくMonstero Fishing Parkを目指す。
指がまだ痛むのでコンビニで絆創膏を買ってぐるぐる巻きにする。右手の主要な指がことごとくやられているので少し不安はあるが、せっかくなので頑張りたい。
深夜に大雨が降ったらしく、冠水していた道もあった。こりゃマズイなと思いながらもMonsteroに到着してまた大声で叫んで入口の門を開けてもらう。
釣り池はやはり増水しており、濁りも強い。こうなっていると怖いのは水温の低下による低活性だ。
タックルは昨日と同じFinchのカナリア68mlにカルコンBFS、PE2号に20ldリーダー。カナリア610Mにカルコン200、PE3号に40ldリーダー。
前回カルコンBFSにPE0.5号巻いてたら普通に切られたのである程度の太さは必要と判断している。
UL池という名前のくせにメーターオーバーが普通にいるので不意の大物が怖い。
やはり魚の活性がめちゃくちゃ低い、普段は岸際に沢山の魚がいて朝イチは釣りやすいのだが、これは日が昇らないと活性は上がらないだろう。
ルアーとワームを交互に投げて岸際を探るが中々反応が無い、昨日はシクリッドがどんどん食って来たが、今日はそれも無い。
わざわざ誰もいない早朝に来る利点は岸際にいる魚をまだ警戒心が低い状態で狙えることだ。
特に桟橋の下にはアロワナやガーがふよふよ漂っているのでステルスアクションでそっと近づいてワームを落とすとゆっくり近づいてきてパクっと来る。
この日も2匹のガーにワームを食わせるのに成功したがしっかりフッキングせずにバラシてしまった。ガーやアロワナは口が硬く、バレやすいのが難点だ。
指も痛いし釣れないし、今日は厳しいなあと池の周囲を歩いていると隅っこで浮いて葉っぱをパクパクして遊んでいるナマズがいた。近くにそっとフローティングのルアーを浮かべるとすぐに吸い込んだ。
40cmほどのレッドテールタイガーだが引きは強烈だ、やっとましな魚を釣ることが出来た。
その後もルアーを投げるがアタリは無し、この日は後から来た人も全然釣れていなかった。
もうすぐ飛行機に乗る為に帰らないといけないという時間になり、Khusnulさんが遊びに来てくれた。
何でも近くの釣り堀でバラマンディの釣り大会をやっており、そのスポンサーとして運営をしている合間に来てくれたらしい。
MonsteroのオーナーのAndiさんも来てしばし雑談をする。やはり魚に詳しい人との話は楽しい。スラバヤに来るのは彼等と話が出来るというのも大きい。
オーナー曰く、もう存在していない魚がいっぱいいるので魚種リストもリニューアルするらしい。新しい魚を入れる予定もあるとのことで、また訪問するのが楽しみだ。
昼過ぎのフライトだが飛行機に乗るための抗原検査も必要なために10時過ぎにMonstero Fishing Parkを後にする。
今回は新しい魚種を釣ることは出来なかったがアロワナやワラゴーレイリーなど普段釣ることの出来ない魚を釣ることが出来て概ね満足である。
怪我をしてしまったのは想定外だったが、2日目のあの感じならどっちみち難しそうだった。
コメント
やっぱりそちらの女性は彫りが深くて美人だなあ。
レッドデビルって魚 名前はいかついですが鮮やかでカワイイ魚ですね
しかし熱帯の魚ってあんなに目立ってしまったら捕食されやすいとかは無いんですかね?
進化の過程が不思議に思います。
コメントありがとうございます!
インドネシアに来られるの、お待ちしておりますよ!
レッドデビルは俗称ですが、台湾とかにも外来種として入っているみたいです。
赤い色は青い水では光を反射せずに目立たないみたいですが、汚い池ではサイトで釣りやすいので捕食もされやすそうですね。