東南アジアの沿海地域には大抵エビの養殖場がある。なんでも他の国の養殖池では海から水を引く際にバラマンディなどのエビを食べる魚が入り込んでしまい、養殖池の持ち主が釣り人からお金を受け取って釣りをさせるというのが人気らしい。
そんな話を現地の友達にしていると、それこっちにもあるぞ、行ってみる?という返答が返ってきた。
バンドンの北に位置するスバン県、PLGKとかもあり仕事でもそれなりに行く機会はあるのだが高速で行こうとするとかなり大回りしないといけないので結構遠い。
朝の3時にアパートを出発し2時間ほどでスバンに到着、件の養殖池のオーナーの所に向かう。
かなり迷いつつ養殖池のオーナーの家に到着、ワルンもやっているということで今日は釣ったバラを調理してもらって頂くとしますか!!
養殖池のエリアに車は入れないのでバイクで3ケツして連れて行ってもらう。
めちゃくちゃ広い、真ん中を流れる川を挟んで左右にエビやサバヒー、海藻の養殖場が複数広がっている。RCGみたいなのを想像していたら普通に広大なフィールドだ。
今回釣りをさせてもらう池は釣り人用に開放している池でバラマンディを始めマングローブジャックやメッキGT、バラクーダなど様々な魚が入り込んでいるらしい。お値段¥500である。
池はたくさんあるが所有者がそれぞれ違い、こことここは釣りしていいけど他はダメだよという感じだったので池によって釣果が違うというのは普通にありそうだ。
池に着くと既に何かの魚がめちゃくちゃライズしている。明らかに小魚を追って捕食している様を見て逸る気持ちを抑えながらタックルの準備をする。
前回コモドでのリーフフィッシングがぶっ刺さり給料日に速攻でライトタックル用のリールをポチっていた。
密かに狙ってて廃盤になってしまったエバーグリーンのオーパスワンネロを見つけたり日本で買うより安いミッチェルのリールにしようかと思ったが結局買ったのはダイワREVROSの2000番。
日本での評価は1万以下の価格帯からすれば非常にコスパが良いと好評だが海外モデルは見た目が全然違うのとノーマルギアやSスプールのモデルが無くて全部エクストラハイギアだった、ドラグも海外仕様のがちょっと強いみたいだ。
正直ギアなんて釣りしてて気にしたことないし見た目かっちょいいからこれにしようと適当に決めてしまったが、ギアの違いで釣れるか釣れないかなんて繊細な釣りをしない私には何でもいいだろう。
ポッパーとマイクロジグをセット、小さいのしかいないからライトタックルで十分よと聞いていたが池の真ん中らへんでバシャバシャやってるのは普通に大物な気がする。
真ん中に届かせるには結構遠投しないといけないのだが池は浅くマングローブの枯れた根があちこちにあってマイクロジグだとすぐに引っかかってしまう。
ポッパーに切り替えるも少し飛距離が足りないので歩いて魚のライズしている所に向かうが道はぬかるみ、蚊が半端なく湧いている。
どんな感じか予め聞いていたので長靴と長袖の重ね着とフェイスガードで対策をしているが肌が出ている部分を噛まれて痒い。
それでも奥地に入りいい感じに決まったポッパーに何かが飛び出た、が針掛かりせず。
その後ワームに切り替えるとココンという小気味よいアタリがあったがこちらも乗らず、そうこうしている内にボーナスタイムが終わってしまった。
友人の投げていたスイムベイトにも後ろからいい型のバラっぽいチェイスと派手なバイトがあったが乗らず、結局釣果が無いまま時間が過ぎていく。
暑い、暑すぎる。長袖を上下着込んでフェイスガードして長靴履いて歩きまわっていると軽く熱中症気味になってしまい日陰で一休みすることに。
殆どの着ている物をパージしてカップラーメンとコーヒーでブレイク、木陰は涼しく汗を掻きまくった体にラーメンが染みわたるが相変わらず蚊が多い、ほぼ裸の身体は集中攻撃を受ける。
もう動きたくなくなってきたのでルアーから浮き釣りに切り替えて横で餌釣りしている人に貰ったエビのちぎった物をマングローブに放り込む。
アクアリウムでも割と人気のミドリフグ、大きくなると海に行くらしいが小さいのは淡水でも飼えるということで飼ったことがあるという人の話を聞いたことがあるが、やはりフグということで他の魚に悪さしたり喧嘩をするので結構難しいらしい。
掌に置いてツンツンしてたら思い切り噛まれてしまった、超痛い。しかしやはり小さい魚でも釣れると嬉しい。マッドスキッパーやテッポウウオもいたがエビの餌には反応しなかった、何を食ってるんだろう。
そんなこんなでその後風が強く吹いてきて涼しくなってきたのでルアーに戻るが正午時間で魚の動きも無く、喉がカラカラになったので納竿。
活きエビの餌で釣りをしていた人はバラは夕方か夜がいいと言っていたがもうちょい朝早く来ればライズしまくっていたボーナスタイムをもっと攻めれたはずだ。
後は最初の浅い池じゃなくて他にもっといい感じの池があったのでそっちで最初からやればよかった。
潮の満ち引きも重要らしく、満ちて水が動き出す時間帯が一番良いとのことであまり潮が良くなかったのも不調の原因とのことだ。
悔しいがかなり遠いのでまたチャレンジするかは悩むところだ、バラマンディはジャカルタでも釣れるようでYoutubeでも色々な所で釣っているのを見るが、このエビの養殖池で釣るというのはここだけじゃないだろうし、またスマランとかでも同じようなの見かけたら挑戦してみたい。
そういえばこのスバン県に2023年より新しくオープンしたバラマンディの釣り堀がある。
電話で問合せたところ3つ池があって1つは入場無料で釣った魚の重さに応じて料金を支払う池、バラやグルーパー、マナガツオとかが入ってて料金はキロ当たり¥1,500くらい。
2つ目の池は3時間¥2,000で釣った魚は自由に持ち帰れるという池
そしてもう一つは20kgまでのバラが入っているというキャッチアンドリリースのモンスターポンド、なんとお値段¥10,000、高い。そしてどの池もルアーは禁止で餌釣りのみらしい。
このブログ始めた頃なら飛んで行ったと思うがなんだかんだでバラを釣った今はそこまでは魅力を感じない。
しかし20kgのバラが本当に釣れるなら1万円という値段はそれだけの価値があるかもしれない。
ともあれしばらくはライトタックル振りたいし、またダム湖でピーコック探しに行こう。
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