Omah kolamでの釣りを早々に切り上げ、時間は昼の14:00頃。バンドンに戻る列車は夜の23:00なのでかなり時間がある。

世界遺産の遺跡はまだ閉まっているらしいし、買い物もモールは人多そうだし、どこに行こうか悩む。鳥市場でも見に行くかと考えていると動物園という選択肢が浮かんできた。

カリマンタンではワニくらいしか近くで見てないし、いっちょコモドドラゴンでも見に行こうと思い立ってすぐに配車アプリで車を呼んだ。

Gembira Loka(グンビラ・ロカ)動物園にやってきた。多分4年振りぐらいだ。料金が1人¥600とかなり高くなっている気がする。しかもワクチン接種証明や身分証の提出を求められ、かなり厳重な規制の中で営業しているようだ。
コロナ禍で閉園している動物園が多く、資金難で動物の餌が買えずに沢山の動物が死んでいるというので値段は少し高くてもいいから沢山稼いで欲しいと思う。

インドネシアの動物園は6箇所ほど巡っているが、ここは多少順路が分かり難かったり、動物が茂みに隠れて見えない時があるのが難点だがふれあいコーナーも多く、中の上という評価をするくらいには面白かったはずだ。

敷地に入って10分ほど歩いたが、人に全く会わない。休日の午後なんて普段なら人が溢れかえっていてもおかしくないのに。少し嫌な予感がする。グンビラ・ロカとはインドネシア語で幸せな場所を意味しているがこれは中々に陰鬱だ。

たしかに暑い、出張中も感じていたが中部ジャワの暑さは普段気温の低いバンドンにいる私には相当キツい。バンドンの気温が26℃とかに対し、ジョグジャは32℃とかなり差がある。

カメラを持って来たがレンズは望遠も広角もマクロも日本の実家に置いてきてしまっており、55mmしか無い。まさかこんなにも長い間日本に帰れないとは思っていなかった。動物は大体遠いし、ズームレンズが欲しかった。

動物のスペースは自然下のような茂みがあるレイアウトが多く、全く姿が見えない動物も多い。日本の動物園だとコンクリ打ちっ放しみたいな檻の中で動物が落ち着かなさそうにウロウロしているのがちょっと不憫に思えたりするが、これはこれで見る方はガッカリすることが多い。

一箇所だけある怪魚水槽にはデカいピラルクとコロソマ、アリゲーターとかが泳いでいる。ここのピラルクはまじでデカい。さっきのOmah kolamで泳いでいたやつが子供に見えるくらいデカい。

世界最大の有鱗淡水魚、現地語で紅い魚を意味するピラルクはベリーダと同じアロワナ科の古代魚でインドネシアでは学名からくる英語圏の呼び名のアラパイマという名前が一般的だ。

小さな頃から憧れていた魚でタイの釣り堀に行って釣った過去があるが1m70cmくらいのを釣ってもあまり引かない魚だな、という印象しか無かった。しかしこのサイズになってくると流石に別格なのだろう。

インドネシアの釣り堀にも過去に色々なとこに入っていたようだが殆どが死んでしまっており、今釣り池に入っているのはジャカルタ南部のボゴールにあるRCGと東部のブカシという街にあるBig Fish Strike H2Mという釣り堀ぐらいしか聞かない。
あまり強い魚ではなく長時間格闘すると空気呼吸が出来ずに窒息死しやすいようで、ライトタックルで挑みがちなインドネシア人とは相性が悪そうだ。


本当に人いないんですけど… たまに園内スタッフさんとはすれ違うが私以外の客がいない。



鳥コーナーはドームの中で色々な鳥を近くに見れたはずだが屋内に入る系の施設は全て閉まっているようだ。暑くて喉が乾いたのだが売店も全て閉まっている。

ペンギンの水槽のはずだがペンギンは見当たらない、代わりに大量のジャイアントグラミーが泳いでいる。相変わらず不安になる顔をしている。そう言えばバラしたきりリベンジをしていないが、帰ったらまた狙いに行こう。

爬虫類コーナーにやって来た。ジャングルで見てパニックを起こしたイリエワニ、やはり安全圏から見下ろすのは良い。隔たりが無いと絶対会いたく無いわ。



以前はイグアナや陸亀と触れ合える場所があったが今はやっていないようだ。コモドドラゴンを見たいのだが以前いたと思う場所を覗いてもカメしかいない。

スタッフさんを探してコモドどこ行ったの?って聞くが今はいないと言う。まじか…コモドいない。店も全部閉まっている。屋内施設も入れない。値段高い。そりゃ人来ないはずだ。すでに2時間くらい滞在してるけど2.3組の客にしか遭っていない。






なんか展示が遠すぎる動物もいれば普通に近くてこちらにダイレクトアタックが可能そうなやつも結構いてその辺りガバガバだ。
しかも周りに誰もいないのでジュラシックパークみたいに動物が逃げ出したらどうしようという不安はある。


なんだかんだめちゃくちゃ楽しんでいる。ピラルクの水槽は3回くらい戻って見に行った。

もうすぐ閉園なのでホテルに戻ることにする。かなり歩いたので汗だくで喉がカラカラだ。

コンビニに急いで入り水を買う。配車アプリで車を呼んで部屋に戻り、シャワーを浴びて汗を流す。後は夕食を食べてゆっくりして帰るだけだ。

観光都市として世界的に有名なジョグジャは普段外国人だらけだが今は見る影もない。ツーリスト通りにはオシャレな店も多く、こじんまりとした中にも伝統と洗練さも感じることが出来る。


今から6時間かけて帰らないといけないのはツライが寝ていればあっと言う間に到着する。
しかし腰は痛くなるので早くコロナ禍が終わって今は無くなっている飛行機便が復活して欲しい。
早く帰ってベッドで寝よう。
コメント
そちらの動物園は凄いですね
ヒクイドリって聞いたことはあったんですが動物園にいるとは
あとマレーバクの件で吹き出しましたw
コメントありがとうございます!ヒクイドリはインドネシア(パプア)原産ですが実は私の実家近くの動物園にもいたりと、日本にも何ヵ所か飼育しているとこはあるみたいです。