帰国早々イミグレに捕縛されていました…
日本からのお客様を含め多くの日本人が集まる予定の商談場所にイミグレが強襲、タイミング的に密告があったとしか思えないが他の人は遅れて助かり、時間通り到着していた私だけが御用。
その地の就業許可登録はまだしていないが商談に来ているだけなので違反は何もしていないと余裕をかましていた。
しかしイミグレに見つかった時に会議室の外にいたから違反と超無理矢理な罪状を作り出され罰金500万か懲役5年(嫌なら賄賂ちょうだい)と言われてしまう。
腹が立ったのであーインドネシア嫌いになっちゃうよとぼやいただけで暴言として罪状追加。口は災いの元である。
あまりに理不尽、イミグレが来た時点で金をせびりに来たことは分かっているがまさかここまでやりたい放題とは。
500万も払えないから捕まえればいいと言えばじゃあブラックリスト入れて強制退国にしよっか(嫌なら賄賂ちょうだい)とこちらの弱点を突いて来る。
いや、日本に帰るいいきっかけかもしれない。これを機に仕事辞めて帰るかとも思ったがブラックリストに入れられると8月の遠征に行けないのは嫌だ。
軟禁状態の中で懲役や強制退国をチラつかせながら賄賂の額を吊り上げられたがやっとパスポートを取り戻すことが出来、解放されました。
役人の汚職なんて珍しいものではないがいざ自分が当事者になるとツラい。
1週間以上掛かったので仕事は溜まりまくっているがモチベーションはダダ下がり、遠征釣行だけを拠り所にもうちょい頑張ります。
という訳で早速中部ジャワへの出張、スーツケースがサンプルでいっぱいになったので釣具は持って来ていない。
土日も溜まった仕事を消化しないといけないが朝くらいは散歩がてら息抜きしたい。
意外と近くにあるのに行っていなかったサンギラン初期人類遺跡博物館、名前くらいは聞いたことがあるジャワ原人の出土場所でユネスコの世界遺産として登録されている。
ソロの市街地からサンギラン遺跡までは12kmと書いているが40分くらい掛かった、Grabで¥700くらいだったが田舎過ぎて帰りは捕まらないぞと運転手さんが言うので往復分に色をつけて待ってもらう。
駐車場は少し離れた場所にあり、駐車場からトラックに乗って博物館に向かう、往復¥60と安いが面倒だ、しかしこうしてでも雇用を生み出さないといけないらしい。
なかなか趣のある入り口だ、ガジュマルの垂れた気根が雰囲気を作り出している。
入場料は外国人でも¥150と良心的だ、同じ世界遺産のプランバナンとかボロブドゥールは外国人は¥3,000くらいするので見習って欲しい。
入り口では解説のガイドも雇えるが今回は無しで
どこが入り口か全然分からない、適当に歩いているだけでは分からないので聞いてみると奥から入り口に繋がっているとのこと
出土品の化石とかもゴロゴロ転がって売られている。小さい時は好きだったなと懐かしく思いながら土産屋を見る。
写真撮らせてもらって何も買わないのは悪いなと小物を買っていると入り口に入る前に要らない物を沢山買ってしまった気がする。
待ってくれている運転手さんへのお土産にしよう。
博物館の中は学生の遠足と思われる団体で賑わっている。
展示されているのはこの地域で出土した化石のレプリカや地質学的、人類史に関わるものが主になっている。
ここで原人とはなんぞやというとこだが、約700万年前にアフリカで発生したアウストラロピテクスなどの猿人を発端に180万年前に発生したヒト属を原人、その後発生したクロマニヨン人、ネアンデルタール人などのヒト属を旧人、私たちホモサピエンスを新人とざっくり区別するらしい。
ジャワ原人とはアフリカで発生したホモエレクトゥスという種が氷河期の寒冷地を避ける為に移動した先で亜種となったものであり、北京原人も出土場所が違うだけで同じように分類されている。
ホモエレクトゥスが移動してきた頃は氷河期で今より海面が100m以上低く、スマトラ島、ジャワ島、カリマンタン島は陸続きのスンダランドと呼ばれていた。
オーストラリアもパプアと引っ付いてたんだなということで生物相が似ているのもスラウェシだけ独特の生物相を持つのもこういった理由があったのかと関心するばかりである。
最近の研究ではジャワ原人は最も古くても130万年前に今のジャワに定住していたようでアフリカからインドネシアには50万年の時を経て移動して来ているようだ。
ジャワ原人は今の私たちのルーツとしてのホモサピエンスへの進化には関わっていないとあるがモンゴロイドのルーツはスンダランドにあるとも言われており、今後の研究によっては私たち日本人のルーツがインドネシアにあるという可能性も0ではないのかもしれない。
また初めて海を渡る技術を持ったのはホモサピエンスと言われているがスンダランドから500km程海を隔てたフローレス諸島ではホモエレクトゥスが小型に進化したフローレス原人と呼ばれる原人の化石が出土しており、大きな謎を残している。
更に古い地層から出土した化石のレプリカも展示されており楽しい。
説明書きをじっくり読みながら回るとかなりの時間を要するだろう、私は適当に面白そうなとこだけ見て1時間半くらい過ごした。
人類史はそこまで興味無かったけど実際に見て調べてみると興味深かった。なんだかんだ世界遺産は伊達では無い。
専門家でもない限り何回も来たいというような場所ではないが様々な学びのきっかけとなる良い所でした。
ホテルに帰る道中そういえばコロナでずっと閉まってた動物園はどうなったの?と聞いてみると最近運営が変わってリニューアルオープンしたという。
帰り道にあるので同額払うからそこで降ろしてくれと頼んで運転手さんと別れる。
新たな動物園の運営はTaman Safari Indonesia 、ボゴールやジャティムでも動物園を運営しているがどちらも素晴らしい動物園なのでこれは期待出来る。
入園料はレギュラー¥600、プレミアムが¥1,100で違いはプレミアムだとドリンクのサービスや動物ショーやレストランの優先席、園内カートに乗れるという感じだ。
サファリとあるが園内をジープで巡るのではなく徒歩の普通の動物園スタイルだ、それでも動物の展示の間隔はそこまで離れていないのでストレスは感じない。
ジャカルタの動物園はこれが酷かった。
しかし残念ながらここはまだ未完成だ、工場中の施設や動物の入っていないゲージが目立つ、肉食獣はライオンくらい、爬虫類や魚類も含めて検疫中とのことで年末くらいに来れば丁度いいんじゃなかろうか。
まだ時期尚早、しかし十分にポテンシャルは感じられたので完全体になるのが楽しみだ。
という訳で既に昼を過ぎているが朝の散歩は終わり、嫌々ながらも仕事に戻ろう。
コメント
こんにちは!! ご無沙汰をしております。
この国の役人って本当に酷いですよね~ 記事を拝見して自分も思い出しました。。。
逮捕とかここまで酷くないですが、名刺の肩書と実際の仕事内容があっていない…とか訳の分からない難癖つけられてイミグレ迄呼びつけられました。
散々ごねられて結局は金で解決したようですが、金持ちのボンボンって感じで嫌な奴でしたねぇ。
しかしジャワ原人素敵です!子供の頃に見ていた百科事典に載ってたそのままですね。
いやぁ行ってみたいです!!!
コメントありがとうございます!!
イミグレは駐在員にとっては切実な問題ですよね・・・
私も今回で二回目ですが、どうあがいても良い方向に進まないので出会ってしまったら交通事故のように考えるしかないかもしれませんね。
サンギラン遺跡はソロから近いので是非また中部ジャワに行く機会があれば行ってみてください!
こんにちは!
毎度楽しくblogを拝見しています!
来月下旬にトーマン狙いでカリマンタン島に行きたいと考えているのですが、
あいにくコネクションが無く
ぜひガイドさんなどご紹介いただければと思っています。
DM先が分からず、こちらで質問してしまい申し訳ございませんmm
(twitterのリンクにうまく飛びませんでしたmm)
お手すきの際にお目を通しいただけましたら幸いです!
こんにちは、コメントありがとうございます!!
無事出発出来たようでなによりです。
沢山釣れて楽しい旅になることをお祈りさせて頂きます!