カリマンタンのジャングルに釣りに行ってきた。その④

ジャングルから帰還した翌日、昨夜8時間以上雨に打たれて凍えていたにも関わらず風邪を引くこともなく、流石に身体は疲れているが体調は悪くない。

数時間1人カラオケで熱唱していたので声が枯れているのと日焼けで顔は痛い。

いつもクーラーの部屋で腹を出して寝て風邪を引くクソ雑魚体質の私なので絶対に2、3日寝込むと思っていたが、ジャングルで強靭な身体を獲得したと思うことにしよう。

Khusnulさん達は別のガイドさん達とマシールを釣る為に旅立った。増水した雨季の源流に行くとか正気か?と思ったが行くだけ行ってみるらしい。 Chenal君が風邪引いてツラそうだったので、同情しながら見送った。

一泊¥3,000、wifiはほぼ繋がらないが快適だった。

私はそのままガイドさん家で溜まっていた仕事を片付けたり帰還の為にPCR検査を受けたりして過ごしていたが流石にずっとガイドさん家で泊まるのは悪いので帰還前日はホテルに部屋をとった。

ステーキを食べる。美味い!

ここ4日は床や船とかまともな場所で寝ていなかったのでスプリングのあるベッドの寝心地は最高だ。何故かクーラーの設定温度が10℃になっており、裸で寝てたら風邪を引いた。ジャングルパワーは文明の利器には勝てなかった。

近くに動物園があったので安全圏からワニを見てやろうと思っていたがコロナ禍で閉園しているらしい。代わりにガイドさんから興味深い話を聞いた。近くに大きな市場があり、魚も沢山見れるそうだ。ベリーダも売ってるだろうとのことだ。

パランカラヤ大市場の入口

というわけで帰還する日のフライト前に市場を散策することにした。朝しかやってないとのことで4時に起きて帰る準備をしたらカメラを持って出発だ。

まだ空は薄暗いが市場は活気づいている。
鶏が丸のまま並んでいる。

初めて来た島なので色々と興味はあるがまずは一直線に魚市場を目指す。数年前の動画を見たらファイヤースパイニーイールも並んでいたので是非見てみたい。

魚市場にたどり着いた。
生簀に魚が入れられている。
その場で捌かれて秤にかけられている。
生簀から魚が跳ねて水が飛び散っている。臭い。

おお、かなり広い。しかも生簀まである。大抵の市場では死んだ魚にハエがたかって台の上に並んでいるだけなので新鮮な状態で魚を買えるのは珍しい。しかしめちゃくちゃ暗いのでもうちょい灯りが欲しい。

辺りを見回すと人々のマスク着用率が悪すぎるので自分のマスクを2重に付けて魚を見て行くことにする。

パンガシウスだ、釣ったらめちゃくちゃ引く
クラリアス、唐揚げでよく屋台に並んでいる。
まるまると太ったコイが泳いでいる。
定番のティラピア
ストライプスネークヘッドも大量に並んでいる。
ジャイアントグラミー、第四のオスフロではない普通のやつだ

この辺りはインドネシアでは養殖されて一般的に食べられている魚で物珍しくない。やはりカリマンタンの川で獲れた独自の魚が見たい。

ベリーダいたー!

私が愛してやまない魚、ベリーダの最大種Chitala lopisが売られている。英名はジャイアントフェザーバック、和名はナギナタナマズと呼ばれるアロワナの近縁種にあたる古代魚だ。

この風貌で150cmまで大きくなるらしいのだがつい1週間前にスマトラのリアウ州ではChitala lopis含む4種のベリーダの捕獲と販売が法律で禁じられた。

どんどん捌かれていくベリーダ、キロ単価¥700らしい。

ここ中カリマンタンでも乾季の初めにいるとこ行けば容易に釣れるらしいがやはり絶滅危惧種、タイの釣り堀には結構入っているらしいけど、どこか無いかなあ。

多分カリマンタンで規制されるのも時間の問題だ。近縁種のChitara ornataはアメリカなどで移入されて大量に増えているらしいのでそっちを釣るのも悪くないかな。

折角なので切身を買ってそこら辺の屋台で料理をして貰おうかなと思っていたが写真を撮るのに夢中になって時間が無くなってしまった。

Mystus属、ギギ科のナマズだ。バウンと呼ばれている。
観賞魚としても売買されているマーブルランサーだ。
深海魚みたいな見た目のクリプトプテルスアポゴン
生きたままのトーマン、キロ単価¥300だった。
ワラゴーレイリーだ、一際でかい、1mはある。君は美味かったよ。
オニテナガエビ、キロ単価¥1,000
アジだ、どこかでアジング出来るとこはないかな?

気になったやつは値段を聞くようにしていたが結局1番高価だったのはエビやイカなどの海産物、次点でワラゴーレイリー、ベリーダも高価だった。

生きたまま皿で泳いでいるグラミー、食べるとこあるの?
一匹だけフラワートーマンがいた。模様が綺麗だ。
我がライバル、コロソマ。タックル取られた怨みは忘れないぞ!
俺を撮れ!
フナとコイが合体したみたいな魚だ、何ていう名前だろう?

いや〜、面白い。グルグル回っているとどんどん新しい魚が追加されるし見たことない魚も沢山いるので時間を忘れて見入ってしまう。

暗くて写真映りが悪いのとそこら中で生簀の魚汁や包丁でガンガンする際の肉片や内臓が飛び散っているので服がめちゃくちゃ生臭くなるのが残念だ。

売られている魚は本当に新鮮だ。
キノボリウオって美味しいのかな?
ベリーダが追加で出てきた。やっぱりカッコいい。
市場内は活気に溢れている。買わないのが申し訳ない。
使用している道具やレイアウト全てが見てて楽しい。

魚市場をめちゃくちゃ堪能してしまった。ファイヤースパイニーイールは見れなかったが生ベリーダを見れたので大満足である。

体が猛烈に生臭いのでホテルに荷物を取りに帰ったら風呂に入って着替えないと流石に飛行機の近くの席の人が可哀想だ。

しかしここは大市場、折角なので時間の許す限り散策をしてみよう。久しぶりにカメラ使うの楽しいしね。

その⑤に続く

コメント

  1. 無色セブン より:

    市場の魚が日本では熱帯魚屋に居てそうなカッコいい魚を食べちゃうなんてって
    思いましたが、向こうの日常なんですねえ
    しかし、道中大変でしたね。増水やワニやら、ボートでの長時間航行とか
    私なら、釣り場着いても釣りをする気持ちになれませんよw
    お疲れまでした。

    • azemichitanbo より:

      海外の熱帯魚も現地の人にとっては普通の魚ですからね。今回ばかりは私もかなりやられました…お気遣いありがとうございます!

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