ジャングルから帰還した翌日、昨夜8時間以上雨に打たれて凍えていたにも関わらず風邪を引くこともなく、流石に身体は疲れているが体調は悪くない。
数時間1人カラオケで熱唱していたので声が枯れているのと日焼けで顔は痛い。
いつもクーラーの部屋で腹を出して寝て風邪を引くクソ雑魚体質の私なので絶対に2、3日寝込むと思っていたが、ジャングルで強靭な身体を獲得したと思うことにしよう。
Khusnulさん達は別のガイドさん達とマシールを釣る為に旅立った。増水した雨季の源流に行くとか正気か?と思ったが行くだけ行ってみるらしい。 Chenal君が風邪引いてツラそうだったので、同情しながら見送った。
私はそのままガイドさん家で溜まっていた仕事を片付けたり帰還の為にPCR検査を受けたりして過ごしていたが流石にずっとガイドさん家で泊まるのは悪いので帰還前日はホテルに部屋をとった。
ここ4日は床や船とかまともな場所で寝ていなかったのでスプリングのあるベッドの寝心地は最高だ。何故かクーラーの設定温度が10℃になっており、裸で寝てたら風邪を引いた。ジャングルパワーは文明の利器には勝てなかった。
近くに動物園があったので安全圏からワニを見てやろうと思っていたがコロナ禍で閉園しているらしい。代わりにガイドさんから興味深い話を聞いた。近くに大きな市場があり、魚も沢山見れるそうだ。ベリーダも売ってるだろうとのことだ。
というわけで帰還する日のフライト前に市場を散策することにした。朝しかやってないとのことで4時に起きて帰る準備をしたらカメラを持って出発だ。
初めて来た島なので色々と興味はあるがまずは一直線に魚市場を目指す。数年前の動画を見たらファイヤースパイニーイールも並んでいたので是非見てみたい。
おお、かなり広い。しかも生簀まである。大抵の市場では死んだ魚にハエがたかって台の上に並んでいるだけなので新鮮な状態で魚を買えるのは珍しい。しかしめちゃくちゃ暗いのでもうちょい灯りが欲しい。
辺りを見回すと人々のマスク着用率が悪すぎるので自分のマスクを2重に付けて魚を見て行くことにする。
この辺りはインドネシアでは養殖されて一般的に食べられている魚で物珍しくない。やはりカリマンタンの川で獲れた独自の魚が見たい。
私が愛してやまない魚、ベリーダの最大種Chitala lopisが売られている。英名はジャイアントフェザーバック、和名はナギナタナマズと呼ばれるアロワナの近縁種にあたる古代魚だ。
この風貌で150cmまで大きくなるらしいのだがつい1週間前にスマトラのリアウ州ではChitala lopis含む4種のベリーダの捕獲と販売が法律で禁じられた。
ここ中カリマンタンでも乾季の初めにいるとこ行けば容易に釣れるらしいがやはり絶滅危惧種、タイの釣り堀には結構入っているらしいけど、どこか無いかなあ。
多分カリマンタンで規制されるのも時間の問題だ。近縁種のChitara ornataはアメリカなどで移入されて大量に増えているらしいのでそっちを釣るのも悪くないかな。
折角なので切身を買ってそこら辺の屋台で料理をして貰おうかなと思っていたが写真を撮るのに夢中になって時間が無くなってしまった。
気になったやつは値段を聞くようにしていたが結局1番高価だったのはエビやイカなどの海産物、次点でワラゴーレイリー、ベリーダも高価だった。
いや〜、面白い。グルグル回っているとどんどん新しい魚が追加されるし見たことない魚も沢山いるので時間を忘れて見入ってしまう。
暗くて写真映りが悪いのとそこら中で生簀の魚汁や包丁でガンガンする際の肉片や内臓が飛び散っているので服がめちゃくちゃ生臭くなるのが残念だ。
魚市場をめちゃくちゃ堪能してしまった。ファイヤースパイニーイールは見れなかったが生ベリーダを見れたので大満足である。
体が猛烈に生臭いのでホテルに荷物を取りに帰ったら風呂に入って着替えないと流石に飛行機の近くの席の人が可哀想だ。
しかしここは大市場、折角なので時間の許す限り散策をしてみよう。久しぶりにカメラ使うの楽しいしね。
その⑤に続く
コメント
市場の魚が日本では熱帯魚屋に居てそうなカッコいい魚を食べちゃうなんてって
思いましたが、向こうの日常なんですねえ
しかし、道中大変でしたね。増水やワニやら、ボートでの長時間航行とか
私なら、釣り場着いても釣りをする気持ちになれませんよw
お疲れまでした。
海外の熱帯魚も現地の人にとっては普通の魚ですからね。今回ばかりは私もかなりやられました…お気遣いありがとうございます!