バリ島の魚市場を見に行ってきた。

ちょうど一年前の11月、仕事でバリ島に行く機会があった。

ングラ・ライ国際空港、未だ海外への窓口は開かれていない

バリ島は言わずと知れた超有名リゾート観光地、インドネシアを知らなくてもバリ島を知っている人はいるだろう。

私もウッキウキで休みのうちから前乗りし、リゾートを満喫するべく荷物パンパンで空港に降りたった。

人っ子1人いねえ!

普段であれば白人で埋め尽くされているボードウォーク前のビーチがこの有様。そう、2020年11月はインドネシアではまだ感染は拡大していなかったが海外観光客を失ったバリ島の街はゴーストタウンと化していた。

そこら中がシャッター街だ

こりゃアカン、道を歩いていても誰もいない。眠らない街が完全に熟睡中である。バリ島にはニェピの日というヒンドゥー教の静寂の日、外出禁止の日があるがそんな感じじゃないか。

バリ島の聖獣バロン、魔女ランダとの闘いの神話が伝承されている

バリ島はイスラム教徒が多いインドネシアでは珍しいヒンドゥー教徒ばかりの島である。

時は7世紀頃、ジョグジャカルタを中心に栄えたヒンドゥー王朝の人々がムラピ火山の噴火から逃げ延びて辿り着いたのがバリであるという話を遺跡のガイドのオッチャンに聞いた気がする。

ちなみにバリ島が最後の楽園と言われる所以は欧米人がバリに来た頃、バリ島の人々はみなスッポンポンで生活していたからということらしい。

いい感じのビーチ沿いのホテルも激安だ

うーむ、ホテルが安いのはいいが飲食店がほとんど閉店している。観光客に頼り切ったビジネスはこうも脆いものなのか、こりゃ治安も悪そうだし夜も出歩かない方が良さげである。

バリ島に2018年に出来た怪魚釣り堀

バリ島のウブドには一軒だけ最近出来た怪魚釣り堀があるが当然閉店していた。2021年現在はすでに再開しているので機会があれば行ってみようかな。

なんじゃコイツは?オオウナギっぽいけど、どこの国の魚だろうか

入っている魚はピラルク、アリゲーター、コロソマ、レッドテール、タイガーショベルノーズ、ピーコック、トーマンなど基本的なラインナップを抑えている感じである。

でもこれらの魚はジャワ島の怪魚釣り堀にもいるし、ここじゃなきゃいけない理由はないかもしれない。

バリ島と言えば海だろう、GTを狙うパッケージなどもあるが、どんな魚がいるのか気になる。

海産物が集まる魚市場

という訳で日曜日の朝一にローカルの魚市場を見に行こう。観光客はいないが地元の人の生活はあり、経済活動は最低限動いている。

市場前の朝イチの海、漁の船がちらほら見える

私は基本的に淡水での釣りが好きだが、その大きな理由は船に乗らないでいいからである。日本では漁港で海釣りしかしないし、おかっぱりで釣れれば何でもいい感はある。

良さげな感じのポイントだが、見た感じ誰も釣れていない

久しぶりの海の匂いだ、磯臭い。常夜灯もあるいい感じの場所で釣り人も多いが誰も釣れていない。

以前釣具屋で色々と話を聞いたがポイントによれば磯からGTも釣れるし小型のバラマンディが釣れるポイントも聞いた。根魚やメッキをルアーで狙えるポイントもあるが、陸からだとやはりサイズは小さいとのことだ。

ツバメウオだ、こんなデカくなるのか
フエダイ系の魚か、ルアーで釣れそう
マツダイが沢山並んでいる、カッコいい

市場に入るとやはり沢山の海産物が並んでいる。流石に朝獲れたてっぽく、鮮度が高い。

一際カッコいい魚がいると思ったらマツダイだった。インドネシアの人気淡水魚ダトニオイデスもマツダイ科の魚らしいが、バラマンディにも似た見た目と渋い鈍色が素晴らしい。

シイラも言わずと知れたゲームフィッシュである
左ヒラメに右カレイ、いや同じ魚っぽいのに両向きあるんですが
カツオの幼魚かな?

やはり海は全部繋がっているということで種類は違うかもしれないが日本でも南方にいるような魚ばかりである。

私は海で釣るっていったらシーバスか根魚、コブダイくらいだが陸からこれらの魚が釣れるなら釣ってみたいな。

多分ルアーで釣れる、そして絶対めちゃくちゃ引く
ターポンとクイーンフィッシュ、クイーンフィッシュは興味ある
出た、GTだ。これはヤバそう

引きは海の魚が断然強いかもしれないが私は淡水魚が好きなんだなと改めて実感する。

知らない魚を見た時のワクワク感が淡水魚の方が強いのである。食って美味いのは絶対こっちだけどね。

それでもやはり魚を見るのは楽しい。来て良かったと思える良い体験だった。バラマンディがいるかなと思ったが見当たらなかった。

モンキーフォレスト

折角バリに来たのでどこか時間が潰せる所がないか探しているとウブドのモンキーフォレストがこの日に営業再開しているということで行ってみる。

ヒンドゥー様式の寺院
精巧な石の彫刻がジョグジャカルタの寺院を思わせる
爽やかな森の空気が心地よい

ここは猿が観光客のメガネや持ち物を強奪し、薄着の観光客の衣服まで奪う猿もいるということで期待していたがほぼ貸切り状態だった。

ラッキースケベな展開は無かったが森林浴がめちゃくちゃ気持ちいい。そこら中にいる猿に何度か威嚇はされたが襲われることも無かった。

猿と猿
貫禄がある

モンキーフォレストを出てウブド周辺を散策するがこの辺はほとんどの店が営業していた。市場調査も兼ねてバリに来ているので一応回っておく。

雑貨店を散策
織物工房、手編みは非常に高価だ
デンパサールのヒンドゥー寺院

2020年は世界中が非常にツラい一年だった。今ではインドネシアも経済活動は活性化しており、バリも観光客で賑わっているとのことだ。

2021年の11月からジャワ島内とバリ島間の飛行機の搭乗に対しPCR 検査の義務が無くなり、非常に行きやすくなっているのが拍車をかけているのだろう。

普段なら週末にちょっとバカンスに行くけ、というくらいバリ島へ手軽に行けるのが現地駐在員の特権であったが、今しばらく我慢かなという感じである。

また安心して旅行を楽しめる日を心待ちにしている

コメント

  1. 無色セブン より:

    沖縄のユーチューバーが釣り上げる魚と同じ魚も見られますね
    しかし海の場所が変われば魚もここまで変わるとは
    大阪湾の魚と被る魚っているのかなって思いました

    最後の水面に反射する写真キレイですねえ
    寺院の鮮やかな緑も美しい

    • azemichitanbo より:

      コメントありがとうございます!
      マツダイは夏にシイラの外道で割と釣れると聞いたことがあります。後はやはり南方系の魚ばかりでしたね。
      バリはもはや独自の国という感じのリゾート地ですので、コロナ禍が終わったら是非遊びに来てください!

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