さあさあやってきたマレーシア、ビザの更新という大義名分を得た私はこの日の為に色々手をまわしてきた。
金曜日の早朝に出発し、ホテルで仕事して土日釣りして月曜日にビザを更新して帰る、完璧なプランだ。
空港に着いたら一路60kmほど離れたクアラルンプールを目指す。
よく分からないのでタクシーに乗ろうと値段を訪ねると¥4,500と言うのでグラブの料金を見たら¥2,000、当然グラブに乗る。
グラブの運ちゃんはインドネシアの友達が多いらしく、かなり言葉が通じる。マレー語のちょっとした違いやインドネシア感覚で使ってはいけない言葉なんかを教えてくれた。
ホテルにチェックインしたら仕事をする、前に市場にやって来た。そう、ウズラの卵を探すのだ。
もはやウズラの卵無しに生きてはいけない体になってしまったのでホテル前のタクシーに乗ってウズラの卵を買いたいと伝える。
タクシーの運ちゃんはやたら遠くの市場に連れてきてくれたが既に時間は昼前、市場が殆ど閉まっている。
ウズラの卵を探して聞きこみをするがあっちにあると言われて来た店であっちにあると元の場所を指されたりたらい回しを繰り返された挙句結局見つからなかった。
インドネシアでは滅多に見ないインド系の人が多く、言葉もあまり通じないし圧が強い、インドネシアの方が人当たりが良く感じる。
どうにかウズラの卵は見つかったが茹でてない生卵だ、とりあえずどっかで茹でて貰おうと生卵を買う。
市場まで乗って来たタクシーのオッさんにチップを払って待ってもらうように頼んだのに消えている。
諦めて別のタクシーに乗ったら降りる時に釣り銭をすり替えられてボッタくられた、二度とタクシーは乗らないと誓う。
そして待ちに待った休日、目指すはマレーシアの怪魚釣り堀Natural Exotic Fish Fishing Pond である。
最初は距離が遠かった為に行くのを諦めていたがSNSで知り合った日本人の方が連れていってくれることになった。本当に有難い。
朝の5時半にホテルに迎えに来て頂き釣り堀に到着したのは7時、開店と同時に釣りを開始する。
料金は4時間で¥3,000、SNSを通して知り合ったSさんとその同僚のOさん、私の3人で挑戦だ。
レギュレーションはいくつかあるがルアーもOK、SさんとOさんがルアーから始める中、餌釣りしか頭に無い私、ここでどうしても釣りたい魚がいるのだ。
インドネシアの釣り堀にはいない魚がかなり入っている。特にアジアンレッドテールとオキシドラス、グーンシュにスタージョンなど憧れの魚が目白押しだ。
アジアンレッドテールは他のブログなんかでも普通に釣れるっぽく書いてたので是非釣っておきたい。
今回準備してきたのはワールドモンスターのHにカルカッタ13の400、PE6号に60ldリーダーとガチガチに剛タックルで来た。
パールムやメコンオオナマズが不意に来ても出来るだけ早く取り込む為である。
波紋が立つ辺りにウズラの卵を放り込んですぐに糸が走る、しかしデカいパールムの背鰭が水面に飛び出した瞬間、炸裂音とともに糸が切れてしまう。
トラブルが続いた為にリールをミリオネアに変更、PE3号を巻いている為にパワーダウンだが仕方ない。
ウズラの卵を再投入すると速攻で糸が走る。
一発目からメーター超えのレッドテールが上がって来た。インドネシアでも滅多に見ないサイズだ。
入れ食いだ、ウズラの卵を放り込むと1分も待たずに糸が走る、しかしレッドテールしか釣れない。
しかもサイズはどれも特大だ、アベレージが1mを超えている。自己の最大サイズがどんどん更新される。
アジアンなレッドテールが釣りたいのに釣れてくるのは全てアマゾンなレッドテール、10を超えた辺りから数えるのも写真を撮るのも面倒な程釣れる。
スタッフさんの話によれば池のエリアで釣れる魚も変わり、手前はレッドテール、真ん中らへんはパールム、奥はメコンがよく釣れるとのこと。
それならばと場所を中心寄りに変えると一気にアタリが無くなるので手前に戻って別の魚を期待するが釣れるのはレッドテール。
現地の人もちらほらやって来てデカいウキを付けてまったり待っている。
釣れる頻度はかなり少ないが釣り上る魚はビビる程デカい、ゴミ箱には折れた竿のティップが何本も入っている。
ここに入っている魚はどうやら大体メーターを超えている。強めのタックルを持って来ていないと長時間ファイトで消耗は避けられない。
いつも使っているFinchのカナリア610Mならかなり手こずっているだろう魚もワールドモンスターのHならかなり楽に寄せてこれた。
結局SさんもOさんも私もレッドテール以外の魚は釣れずに4時間が終了、釣れるだろうと楽観視していたアジアンレッドテールは釣れなかった。
ちなみにスタージョンは1mくらいのが10匹ほど、オキシドラスは4-5匹、グーンシュは2匹しか入っていないらしく、釣れたら賞金も出るらしい。
釣り堀では鶏の腸も買えるが色んな餌を試してみるのもいいかもしれない、コイ科の魚も結構入っているし夢のある釣り堀だ。
名残惜しい気持ちもあるがクアラルンプールに戻る、Sさんはご家族への配慮がある為にここでお別れ、本当にお世話になりました。
午後からクアラルンプール近郊の釣り堀でOさんと二回戦、ここKolam Pancing Wu PingもFacebookの画像でアジアンレッドテールやオキシドラスが釣れていたので期待は大である。
ピラルクとガーが釣れたら賞金が出るようだがFacebookを見る限りではメコンオオナマズやパールムがマジョリティぽい。
こちらでも同様にウズラの卵作戦、料金は4時間¥900で餌釣りのみである。
午前のNatural Exoticはほぼ入れ食いだったがここは渋い、現地の釣り人はちらほらいるがそちらもあまり釣れていない。
やはり都市近郊ということと値段が安いということでスレ気味のようだ、しかし放置して卵の殻を剥いていると遂に糸が走った。
これでも十分デカいと思うが朝に特大を見ているので小さく感じる。それにしてもウズラの卵は万能だ。
午後の釣り堀は午前に行った釣り堀よりは釣果に恵まれ無かった、24時間営業をしていることもスレる原因になっていると思われる。
結局釣りたかった魚種を手にすることは出来なかったが初めての国で沢山の釣果が出たことはSさんとOさんのお陰に違いない。
特にNatural Exotic Fish Fishing Pondは市街地からは遠いものの訪れる価値のある釣り堀であると感じた。
また機会があれば是非挑戦したい。
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