1ヶ月ぶりに釣りに行きたいけど、どこに行こうか思案しているとジャカルタの駐在員さん(以下Iさん)からお互い前々から気になっている怪魚釣り堀に行きませんか?というお誘いがあった。
コロナウィルスが再度拡大し、規制もある中で電車に乗るのはマズいなということで車で釣り堀だけに行ってサクッと帰ろうということに決め、翌日には竿を持って車に乗り込んだ。
Saung Desa Big Fish Strike H2M
相変わらず遠くに釣りに行く時はワクワクして眠れない。車の中で爆睡するつもりで5時に出発、正直何分かかるかも分からないがオープンは8時とのことで余裕を持って3時間前に出発した。
高速を降りて釣り堀近くまで来ると一面の田園風景が広がっていた。近くには工業都市で有名なカラワンがあり、ブカシ自体も日系企業の多い都会というイメージだったので意外に感じた。
渋滞は全くなく、オープンの1時間前には目的地に着いてしまった。
大分早く到着したがまあ人がいれば入れるだろうということで散策しながらIさんが到着するのを待つ。
釣り堀によっては看板もなくボロ屋があるだけの受付も多い中、ここはかなりしっかりしている。
敷地内には複数の釣り堀があり、コイやパンガシウスなどの釣った魚を買い取る方式の釣り堀と最奥にキャッチアンドリリースの怪魚池という感じだ。
怪魚池は結構広い、スバンのPLGKに雰囲気が似ているがあそこよりも1.5倍くらいは広そうだ。
事前に電話確認はしていたがここは様々なレギュレーションがある。
タックルは強靭なものを用意し、糸は原則PEとなっている。そしてルアーは禁止だ。
餌に関しても色々なルールがあるので基本的には付いてくれるキャディさんが用意してくれるものであれば問題無い。
ルアーマンには全く面白くないかもしれないが餌でも何でもいい私には至れり尽くせりである。
気になる魚種は上からメコンオオナマズ、トーマン、ベリーダ、バウン(ギギ科のナマズ)、タイガーショベルノーズ、レオパードキャット、パールム、ピラルク、アリゲーター、レッドテール、カイヤン、コロソマ、クラリアスとかなり多種多様な魚が入っている。
ここの最大魚は2m近いピラルクとのことで35kgの個体が一匹だけ入っているとのこと、私が訪問した前日に掛けた人がいるがすぐにバレてしまったらしい。
やはり私的に気になるのはベリーダ7kg、これはめちゃくちゃデカそうだ、狙うしかない。
しかし、魚種リストは多いけどコロソマしか釣れない釣り堀を私は沢山見ている。ここはどうだろうか?
Iさんも早めに到着し、いよいよ釣りを開始する。釣り客は私達以外におらず、釣り場を独占状態である。
強いタックルが必要ということで今日用意したのはFinchのカナリア610Mにカルコンに4号PEと50ldリーダーを組んでいる。
牙魚であればワイヤーやケプラーが必要だがこのセットなら大抵の魚が獲れるだろう。
餌はコイの切り身やタウナギの他にペレットやパンを用意してくれていた。
ベリーダが釣りたいと言うと小魚じゃないとダメだと言うので頼み込んで用意してくれることになった。
餌を放りこむとすぐに糸が走る、キャディさんが糸を伸ばして釣れそうなとこに放り込んでくれるのでキャストすらしなくていい、まさに大名釣りである。
独占状態の釣り堀で2人ともガンガン釣れていく。魚の切り身も普通に釣れるが鶏のキンカンが特に釣果が良かった。
キャディさん曰く鶏のキンカンはここの魚の好物らしく、前日に掛かってバレたピラルクもこの餌で食ったらしい。
ここはパールムが沢山入っているらしく、肉系の餌を使うと釣れたら大抵パールムだ。体力お化けで引きもめちゃくちゃ強いので疲れがどんどん溜まっていく。
普段はレアな魚なので最初は2人とも慎重だったが段々とまたパールムかって感じになってしまう。
無理を言って頼んだ小魚が届いた、5cmくらいでベリーダが食べやすそうなサイズだ。
パールムが何にでも食べてくる、釣りたいのはベリーダなのだが、パールムが食べて毎回10分近いファイトをする為に体力がゴリゴリ削れていく。
IさんをしてスバンのPLGKはレッドテールのありがたみが無くなるがここはパールムのありがたみが無くなる、それくらい釣れる。
隣でIさんが連発する中小さな魚を泳がせて待つ。用意してくれた生き餌に元気なキノボリウオがいたので針を背中にかけて放りこむ。
ベリーダを期待しながら待っているとしばらくして糸が走り、重たい感触が竿にのしかかった。
またパールムが食べたかと落胆しながらファーストランに耐えていると赤く長い魚体が水面に浮かび上がった。
そこにいた全員がアラパイマ!と叫ぶ、まさかのピラルクがヒットしていた。
正直ピラルクを釣ることなど全く頭に無かったので焦りまくる。2m近いと聞いていたが、糸をどんどん引き出して行く、流石のパワーである。
ピラルクは死にやすい魚ということで、好きな魚を釣った後に死なせてしまうと後味悪いし、タイで釣ったのを最後にもう釣ることは無いと思っていた。
掛かったものは仕方がないということで、迅速に取込みをしたいが寄っては端まで引き出されるを繰り返す。
30分ほどの格闘の後についにピラルクを上げることが出来た。リリースは迅速に、針を外したらすぐに水に返す。
これで35kgとのことだが過去には100kgを筆頭に80-90kgを含め4匹のピラルクがいたが今はこの一匹だけになったらしい。
100kgなんてどんな引きなんだと恐ろしくなるが2mクラスのピラルクにもカナリア610Mはしっかり対応してくれた、タックルにもサポートしてくださった皆様にも感謝しかない。
身体中が痛い、完全燃焼した私は既に観戦モードになっており、昼食を頼んでまったりすることにする。
しかし釣れる魚がまじでデカい、Big Fish Strikeの名前に偽り無しと言う感じだ。
私が休んでいるとキャディさんがまだベリーダ釣ってないだろ?続行しようぜと煽ってくる。
もうパールムが来たら耐えられそうにないからいいやと言うと折角生き餌用意したのに…と情に訴えかけてきたのでデカいのが来ないように1番小さな魚を針にかけて放り込む。
ピラルクを釣った際の動画を何度も見直して余韻に浸っていると糸が再び走る。
重すぎる引きに特大のパールムが来たことを悟る、正直先ほどのピラルクより断然引く。
115cm、15kgを超えるパールムが長時間のファイトの末に上がってきた。全然寄って来ず、連続の大物に身体は限界を迎えた。
時間は昼の14:00、私がギブアップということで納竿することにする。6時間ほどの釣りで2人とも揃って10匹近く釣果があり、満足と言う他無い。
身体が悲鳴を上げる程のモンスターが簡単に釣れるこのBig Fish Strike、雰囲気はスバンのPanorama Lembah Gunung Kujangに入っている魚種共に似ているがジャカルタから近いこともあり、ルアーじゃなくてもとにかく怪魚が釣りたいという人には最高ではないだろうか。
料金も竿一本につき約¥1,500にキャディフィーをお気持ちでと非常に安い。
ルアーも使えたら人気爆烈間違い無しだが、ここまで釣れるなら餌でも一考の余地ありとオススメさせて頂きます。
- Saung Desa Big Fish Strike
- 営業時間 平日8:00〜18:00
- 営業時間 土日8:00〜20:00
- 料金 竿一本辺り¥1,500 +キャディ料
- ルアー禁止、餌のみのバーブレス
- 餌も制限が多いので用意してもらうのが無難
- ナイロンライン禁止、PEが原則
- 手前側端に陣取るのがオススメ
- 昼過ぎに満席になったので、朝イチからが良い
コメント
この池ヤバいですね
35キロのピラルクとかとんでもない引きを味わえそうです
そちらの魚見てると感覚がおかしくなりますねw
そして毎回登場のレッドテールちゃん 可愛いですw
コメントありがとうございます!
ここヤバかったですよ、日本でもピラルク釣り堀を作るためにピラルクかき集めている人がいるらしいですが、どんな感じになるか気になりますね。
レッドテールはめちゃ可愛いです。
全然ヌメらないし、ブーブー鳴くので癒されます。引きは凶悪ですが…
お疲れさまです。
ピラルクーやばかったですね。。
また是非!
コメントありがとうございます!
先日はありがとうございました。
誰もピラルクは食わないと考えてたからびっくりしましたね。
次はAnugrahあたり行きましょうか、ルアーも餌も色々出来るみたいです。