早朝からバンドンの市場や釣具屋を訪問した後の正午過ぎ、今日は夜市まで見て帰るつもりだ。
昼には大きなローカル市場は閉まってしまうので夜市の時間まで街をブラブラして過ごす。
バンドン中心部には植民地時代の名残である欧風様式の建造物がそのまま残されており、観光名所となっている。
コロナがヤバかった時期はここ一帯も封鎖されていたらしいが、すでに再開されており観光客で賑わっていた。
広場前の通りにはコスプレや着ぐるみを着た人が立ち並び、いくらかのお金を払うことで一緒に記念撮影をしてくれる。
インドネシアでは着ぐるみを着てお金を集める人は多く、道路にもたくさんいる。ハロウィンの季節だからということではなく一年中だ。
私も小銭を沢山用意して写真を撮らせてもらう。
インドネシアの人々の容姿は基本ホリが深く、二重で目鼻立ちがクッキリしている。
肌は大多数が褐色だが欧米や中華系の血が混じった色白な人もいる。やはり美白信仰は存在し、女性は皆白い肌に憧れている。
日本人の女性がインドネシアに来るとめちゃくちゃモテて付き纏われることもしばしばだ。
容姿に地域性もあるらしく、日本でいう秋田美人のように美女の多いと言われる地域も各地にあるそうだ。
夜まで時間があるので辺りを適当に散策して時間を潰す。ここはBraga通りという欧風建築をテナント化したオシャレなカフェやアートショップが多数立ち並ぶ観光通りだ。
インドネシアはコーヒー豆と茶葉の一大産地として有名だ。どんなところでもコーヒーや紅茶を飲むことが出来て値段も安いのから高いのまで様々だ。
日本人が居酒屋で談笑するように、どこであってもKopi(コピ)やTeh(テー)を飲みながら談笑をするのがインドネシアの文化と言える。
¥30とかで飲めるようなローカル屋台ではフィルターを使わないので粉が沈殿していて口に大量のコーヒーの粉が入ってくる。
洒落たカフェも沢山あって国民の憩いの場となっているが私はアイスラテしか飲まないので結局スタバに落ち着くことが多い。高いけどね。
インドネシア料理は基本美味い。しかし全体的に味が濃いのと、油濃いもの辛いものが中心だ。味付けも似通っていて高級店と大衆店に差が無いように思えてしまう。
東南アジアをこれまでに何ヵ国か訪問したが個人的にはタイ、ベトナム料理の方が好みではある。
インドネシア生活も8年になろうとしているので正直ローカル料理は食べ飽きた感があり、休みの日くらいは別の国の料理が食べたくなる。
日本食レストランはなんだかんだいっぱいあるのだが、日本人が経営に関わっているか否かで味に雲泥の差がある。
地雷感があるが物は試しと入ってみることにする。
味はまあ無難だ、悪くない。本物に比べればやはり別物感はあるがインドネシアで食べる分には家の近くにあったらちょくちょく来てもいいと思える。
焼き飯はバターが効いていてピラフに近い。冷凍食品にありがちな味がするが大量にかかった鰹節が見事にミスマッチだ。
いよいよ夜になったので夜市へと向かう。今日訪れたいのはバンドンで最も大きな肉と魚の市場である。
営業時間は17:00〜7:00とのことだが19:00前に到着しても店はまばらだった。屋内施設はかなり広く、肉の生臭さが鼻をつく。
かなり匂いが強いのでマスクをしていてもこの空間に長くいるのは結構キツい。しかしまだ準備中という感じで魚に至っては一匹もいない。
来るのが早すぎたのか、でもこれ以上遅くに来るのはちょっと面倒ではある。また気が向いたら来ればいいかと外の夜市を見に行くことにする。
外の夜市もまだ完全には開いておらず、開店準備中という感じだ。袋に入った大量の野菜が今まさに陳列されようとしている。
狭い道路沿いの両端に展開されているが普通に車やバイクが通るので気を抜いていると轢かれそうだ。
インドネシアを夜にブラついていて思うのは驚くほど治安が良いということ。
引ったくりやスリがいるという話は聞くが8年インドネシアに住んであちこち夜に出歩いていて危険な目に遭ったことは一度も無い。
もちろん人通りの少ない暗い夜道やいい噂が無い怪しい場所に行かないことが前提ではあるが、子供や家族連れが遅くまで出歩いているような場所は基本安全である。
インドネシアに来て初めて見た果物は多いが味はどれもイケる。
このSalakという果物は和名をサラカヤシと呼び、カリカリとした食感で今までに食べたことが無いような不思議な味がする。下痢止めの効能が有り、食べ過ぎると便秘になるらしい。
ドラゴンフルーツはあっさりとした甘さで冷やして食べると超美味い。しかし果肉が紫色の品種は色素が強すぎて翌日に出る大も小も紫に染まってしまう。
淡色のパンツに付着しようものなら全然落ちないのでキレが悪くなっている人は果肉が白いものだけを食べよう。
和名ジャワフトモモ、英名はローズアップル、現地名はジャンブアイルと呼ばれる小さな洋梨のような形の果物。
Jambuはグァバ、Airは水を意味するので直訳すると水グァバとなる。
モモでリンゴでグァバと呼び方に一貫性が無いが味は梨を超薄めた感じで甘さは無いが水分含有量が高く瑞々しい。
現地ではこのジャンブアイルと未成熟で酸味があるマンゴーやキュウリなどの野菜や果物と一緒に辛味噌のような調味料で和えて食べるルジャックというフルーツサラダが屋台などでおやつとして人気だ。
私がインドネシアに来て1番美味いと思った果物のドゥクが売っていたのでリアクションバイトしてしまった。
ランサやドコンという名前の良く似た近縁種もあるみたいだがインドネシアでは総じてDukuと呼ばれている。
季節ものなので一年中は見かけないが季節になるとトラックの荷台いっぱいに積まれて道端で売っていたりする。
ミニジャガのような皮を剥くと幾房に分かれた半透明の果肉が現れる。食感はプルプルで味はグレープフルーツのような柑橘系に近いスッキリした味だが甘味もある。
日本で販売しても絶対に売れるのにとも思うが、あまり日持ちしないらしく地産地消のみとなっているのが残念だ。
多分1km以上に渡って道の両端で夜市が展開されているが売られているものは大体同じで代わり映えしない。
ここの店の◯◯は特別だ〜、なんてことも無さそうなのに数百はあろうかという店舗が同じような物を売って商売が成り立つことにインドネシアの凄さを思い知らされる。
流石に朝から彷徨いていると脚がめちゃくちゃ痛くなってしまったので帰ることにする。
やっぱり市場の散策は楽しい。もっと変わった市場もインドネシアには沢山あるみたいなのでいつか色々と巡ってみよう。
コメント
くまのプーさんは物乞いだったんですねw
ジャコウネコのコーヒーは昔 探偵ナイトスクープで見たことあって
こんなコーヒーがあるんだと思いました。ジャコウネコカワイイです
あと果物 ドラゴンフルーツだけ食べた事ありましたが
日本で生産したやつなんでしょうか? 甘みがあんまりなく
あっさりしてました。本場のモノは甘みが強いんでしょうか?
コメントありがとうございます!
コピルアク、実は私も飲んだことないです。こっちでも一杯千円くらいしますし、贅沢品の部類で味は良く分からないと飲んだ人はいいますね。
ドラゴンフルーツは多分沖縄産ですね、あまり出回らないですが、沖縄では南国のフルーツを結構栽培しているみたいです。
ほんのり甘いという感じで、冷やしてスプーン一杯に掬って食べると美味しいですよ!