6月に連休があることに気づいたのは月初め、イスラム教におけるIdul Adha(犠牲祭)に伴う連休である。
これを逃すと今年はもう土日を挟む連休は無しとのことでいっちょカリマンタンかスマトラ行ってフラワートーマンかマシールでも釣りに行くかと色々聞いてみるがやはり皆犠牲祭の準備で忙しいと言われてしまう。
ダム湖行って後はホテル泊まってプールで泳ぐ休みもいいけど折角だから遠出してみたい、そんな中船頭さんが空いてるよと言ってくれたのはスラバヤのバラマンディ釣行である。
インドネシア第二の都市でバラ釣り?と疑問が浮かぶがそもそもバラマンディはジャワ島には普通に生息している、そして今はそんなバラが釣れるシーズンで過去には20kgクラスも上がっているという。
そんなこんなで連休の初日と最終日は移動日、真ん中1日はバラを狙う釣行予定が決まった。
初日はジャカルタからスラバヤへの移動、その前に午前はBatooの大会に再び出場する。
今回は賞金を狙い目の色を変えて魚を狙ったが全体的に超不調、端の席を引き当てた人たちだけが良い釣果があり他はほぼボウズ、私もクラリアス1匹だけという釣果に終わる。
夜にスラバヤに移動してホテルにチェックイン、翌日は4時出発ということで到着早々ではあるが休憩に努める。
翌朝、今回スラバヤ釣行ということでいつもお世話になっているKhusnulさんを招待していたので迎えに来てもらい船着き場に向かう。
参加者は西ジャワから私とIさん、スラバヤからKhusnulさんとWapuさん、Jeniさんといういつものモンステロでお会いする面々だ。
まだ外は暗い中ワルンにてコーヒーを飲みながら船頭さんを待つ、空港近くのマングローブ林が今回の出発地点である・・・のだが蚊の猛襲が半端ない。
少し立ち止まると大量の蚊が全身にまとわりつき、あっという間に刺されまくってしまう。
半狂乱になりながらあちこちを走り回り準備が終わったら急いで出船。
薄暗いマングローブ林を進む船、周囲には未だ大量の蚊、水辺には巨大なオオトカゲが数秒毎に闊歩しているのが見え、気分はジャングルクルーズである。
しばらくすると河口から海に出る、このあたりの海域は独特で陸地から結構離れているが水深が浅く3mほどしかないとのことで乾季には多くのバラマンディが入って来ているとのことだ。
正直に言うと私は海と小舟が怖い、小学生の頃に父親に連れられてゴムボートに乗せてもらって釣りをした時に吐きまくってしまったのがトラウマになっているが大海原で小さい船だけで浮かぶという行為にどうしようもない孤立感を感じてしまうのだ。
今回そんなトラウマを払拭すべく酔い止めを多めに飲んで参戦しているが私の不安は杞憂に終わった。多少揺れるがこのくらいなら風のある日のダム湖とそう変わらないし、なにより陸地が見えているので恐怖感はそれほど無かった。
ただ船上で小用を足すのだけは本当に苦戦した、尿意マックスなのにいざ出そうとすると揺れの為に足に力をいれてしまい思うように排出が出来ないのだ。
残尿感を常に感じながらもいよいよ釣りが開始される。
魚探も無く、あたりの風景は変わらないのに1カ所に幾つかの船が集まってきた、ここら辺でライトジギングから開始する、あそこでバラを釣るという船頭さんの指示で皆一斉に竿を出す。
メタルジグで狙うターゲットはIkan Laosanという市場でよく見るツバメコノシロの仲間と思われる魚である。群れが回って来れば爆釣するとのことだが周囲を見渡しても釣れていない。
早々にルアーに見切りをつけて餌釣りを開始、餌は活きたエビで死んだエビではバラは釣れないとのことだ、Khusnulさんだけは小魚仕掛けでエビを小さく切った餌で一人爆釣している。
普通に楽しそうなので真似したくなるがここはまずバラが釣れたら小魚釣りに移行しようと決めてエビを投入し続ける。
そんな中向かいの船でバラが釣れるのが見え、周囲は活気づく、見た感じ50cmは超えていて良いサイズだ、続けて向かいの船ではハタがポンポン釣れている。
どうやら濁った海の下では岩場やサンゴがある場所が点在しており、いい感じにエビが入ると根からバラやらハタが出て来て食っているようだ。
船尾で釣りをしていた船頭さんがバラを連続で掛ける、1バラシ、60cm以上の良型、30cm程の小型のバラが続く。相変わらずカッコいい魚である、私も超釣りたい。
船尾から流しながら釣るのがいいのねとIさんは船尾に移動、私は残尿感と戦っていたこともありその場で続行していると二人の竿にもアタリが来た。
Iさんはバラ、私はチャイロマルハタと中々の豪華な顔ぶれのダブルヒットである。
その後もWapuさんに大きめのチャイロマルハタが掛かりKhusnulさんは変わらず一人爆釣という状況が続く。
ボウズを逃れてホッとしたのも束の間、周囲の船含め全く釣れない状況になってしまう。潮の流れが良いと釣れる、悪いと釣れない、当然っちゃ当然だが非常にはっきりとしたポイントである。
バラはこの時間帯は釣れないということで同じ餌でもう一つのターゲットを狙う。
今回敬遠していた海でのバラ釣行を決定したもう一つの理由、それがIkan Sembilangという魚の存在である。
インドネシア語でSembilanと表記すると数字の9になるが語尾にgが付くだけで発音は同じというこのイカン・スンビラン、要はゴンズイであるのだがインドネシアのゴンズイはデカく最大で5kg以上、写真を見る限りメーター近いやつもいるのである。
そんなスンビランもKhusnulさんがサクッと釣っていたが狙いはやはりでっかいやつ、けっこうな猛毒があるらしいが是非実際に釣ってみたい。
という意気込みもむなしくその後一切のアタリは無く、納竿の時間になったので船は帰路につく。
私にとって初の海での船釣りは釣果1匹という結果に終わったがこれならまた挑戦できそうだし次やればもっと上手く出来そうだなという確かな期待を持てた。
都市部出発のアーバンフィッシングで全体を見ればそこそこ釣果もある、そして船代が超安いのでスラバヤ住んでたら頻繁に通うであろう良い釣行だった、蚊の猛襲だけは本当に辛かったがまあ今は良い思い出である。
そんな感じでバラマンディ釣行は終了、この日はあまりの疲れに速攻で就寝、後は帰るだけなのだが折角スラバヤに来たので立ち寄りたい所があった。
というわけで早朝のMonstero Fishing Park、昼過ぎの飛行機を取ったので朝の一番良い時間をここで過ごして釣行を締めくくろう。
モンスター池でなくUL池で未だ釣ったことの無い魚が釣れるのを期待するがこの日はコロソマ祭り、前に来たのは1年以上前だがこんなにコロソマいなかったので相当な数を放流しているのだろう。
5時間ほどでコロソマ10匹以上、レッドテール2匹他バラシ多数と大漁であるが過去に様々な魚種が釣れていたのを考えるとそっちのほうが良かったなとも思う。
さて、帰るまでが遠征ですよとスラバヤからジャカルタへ飛び空港から駅に向かい高速鉄道に乗って一路バンドンへ、バンドンの空港がほぼ閉鎖している今Whooshの存在は私にとって非常にありがたい。
普段から仕事でも遊びでも乗りまくっているので多分というか間違いなく日本人で一番利用しているのは私だろう。
開通当初は人気で席も取りづらかったが今や割とガラガラ、直前でも余裕でチケットを買えるので駅近住みの私としてはいいことづくめだが経営的には非常に不憫である、まあ予想通りというか、駅の位置が悪すぎるね・・・
あっという間にバンドンに到着、3連休で3日とも釣りといういささか狂気の沙汰ではあるが楽しい連休でした。
コメント
相変わらず楽しそうなことしてますね
パプアンバスも期待しております😊
コメントありがとうございます!!
今年は精力的に動くということで色々やっています、またインドネシアに来られるのをお待ちしていますよ!
来年てところですね
そんときゃよろしくお願いいたします
🙏🙏
蚊が大量にいるのはちょっと勘弁してほしいですが
それ以外は楽しそうです
海でのエサ釣りやってみたいですね
同日にインドネシア海釣りデビューしてました
エギングがこっちでも出来るとは知らなかったので
タックルは無理やりスピニングセット使って
餌木はお借りしてやりましたが
無茶苦茶楽しめましたよ
コメントありがとうございます!!
インドネシアは普通に餌木が売ってたり遠浅のサンゴ礁でもイカが釣れると聞きますね。
ジャカルタ方面の皆さんがやっている船釣りして夜宴会というのは非常に楽しそうです。
私はやはり淡水魚の方が好きなのですが、虫や動物の危険があるのも考え物ですね・・・