朝マズメの釣りを終えてこの辺の海にいる魚をチェックする為に市場へ向かう。
気になっているのは岩礁帯で釣りをしているのに根魚の類が釣れないこととバラマンディやパプアンバスなどの怪魚系がいるかどうかである。

マナド最大のジェンキ市場、先日釣りをしていた港のすぐ近くにあり、かつてシーラカンスが並んでいたのを発見された市場でもある。


生ゴミがそこら中に積んでありめちゃくちゃ臭い。かなり不衛生な市場という印象だ。





魚市場を回るもハタなどの根魚系やバラマンディは見当たらない。青物ばかりである。
フエダイ系の魚もいることはいるが、思ったより少ない。これは釣りの計画を変える必要がありそうだ。




トモホン市場でもうお腹いっぱいだったがここでも同じように少々過激な光景があり、あまり見ないように通り過ぎた。

この市場から国立海洋公園であるブナケン島への船が出ており、何人かが島へ渡らないかと話しかけて来た。
予定は特に無いので行ってみてもいいのだが、貸切で朝から夕方までの渡航で一万円とのことで、ちょっと高い。別に行かなくてもいいや。
市場を出て適当に歩いていると完全に道に迷ってしまった。スマホで位置を見れば一発で分かるのだが、カバンに入れてたスマホを取り出すのも面倒になり気ままに歩いてみる。




乗り合いの車に適当に乗ってみたら更に知らない所に来てしまう。ついにスマホを見たらホテルのある方向からかなり離れていたので声を掛けてきたバイタクに乗ってホテル方面を目指す。



ホテルの前に着いたらお昼時だったので食堂で朝昼兼用の食事をとる。

マナド名物のミー・チャカラン、マナドではカツオのことをCakalang、チャカランと呼ぶらしい。
ジャワではTongkol、トンコルと呼ばれているので地域で呼び名が違うようだ。
塩味のスープにカツオの旨味が染み出して非常に美味しい、豆腐と野菜も入っていて日本食を食べているようだ。

食後にホテルに戻ってシャワーを浴びると疲れがドッと押し寄せて来た。移動日からほとんど寝ずにあちこち歩き回っていた反動で電池切れのように体を動かすことが出来なかった。
モルダー、あなた疲れているのよ。ということで休暇の為に来たのに余計疲れていては本末転倒だし思いっきり休むことにした。

この日は夕方まで寝て飯食いに外に出て帰ってすぐにまた寝た。翌日の昼まで寝て元気になったので行動を再会する。




翌日の早朝にはジャワ島に帰るのでこれが最後の釣りだ。相変わらず夕景がエゲツない程に圧巻だ。

マナドまで釣りに来てキンギョしか釣れませんでしたは流石に辛いので今日はしっかり準備をして来た。
竿を2本出して1本は途中スーパーで買って来たイカをぶっ込んでもう1本でワームを投げる。

アタリは特に無く夜になった。潮は満ちていて風も微風と状況は悪くない。灯台の先で釣りをしていた人が帰ったので入れ替わりで先のポイントに入る。
ワームを投げているとすぐにアタリがあり竿が引き込まれた。まあまあ引くのでこれは絶対にキンギョではない。慎重にやりとりをして無事キャッチすることが出来た。

すごく見慣れない魚が釣れた。何が釣れたか全く分からなかったのでGoogle先生に頼ってみるとシャドウフィンソルジャーフィッシュという魚らしい。
中学生が1時間くらい考えて付けたような名前だが日本にもいるらしくツマグロマツカサという和名がある。

シャドウフィンソルジャーフィッシュは群れていたのか同じくらいのサイズが立て続けに釣れた。そして時合がきたのか毎投アタリが来るようになった。



ライトタックルの釣りが楽しくてぶっ込み釣りの方が忘れがちになっているがそちらは全くアタリが無い、毎回引っかかって捨てオモリが切れてしまうので餌のイカをネコにあげてライトゲームに集中する。


ULタックルの方が良いがそれでもめちゃくちゃ楽しい。小さくても知らない魚が釣れるかもしれないというワクワクが半端ない。

やがて潮が変わるとアタリがピタッと止んだ。釣れなくはなさそうだが明日は早朝に帰るので最後にオグルを投げて大物を狙うが不発で終了。

帰り際に先日大きなフェリーが泊まっていた場所が空いていたので再度チャレンジしてみる。雰囲気は抜群に良かったがやはりアタリは無し、残念。

急遽決めてやって来たマナドだったが動物、市場、釣りと自分の好きなものが全て見ることが出来、素晴らしい旅行になった。
私がいつまでインドネシアにいるのか、またスラウェシ島に来る機会があるかは分からないが悔いが無いようにインドネシアでの日々を過ごしたい。

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