しばらく日本に帰っておりました。
コロナ禍以前からの3年振り、待望の帰国ということで買いたい物や会いたい人でいっぱいだったが三年も帰らないと日本も色々変わっていて戸惑いが大きい。
望郷の思いが溢れに溢れてやっと辿り着いた故郷やかつて通った大学の近くは思い出の場所が更地になっていたり別の店が入っていたりと様変わりだ。
あと実家帰ったらテレビでYouTubeとかアマプラが見れるようになっていて親父がどハマりしていた。お茶の間でゆっくり魔理沙だぜを家族で見るとは夢にも思わなかった。
着いてしばらくはコンビニとかで咄嗟にインドネシア語が出たりと駐在員あるあるを炸裂させつつ、日本を堪能している。
延べ3週間滞在出来たが2週間は全国の客先訪問、1週間は免許やパスポートの更新、役場で確定申告や大学にて査証取得の為の卒業証明取得などハードなスケジュール。
平日は客先訪問の後に夜からインドネシアの業務と多忙を極め、休みは連休が二回あったにも関わらず台風&台風&雨と結局したいことはあまり出来なかった。
インドネシアに戻ってもしばらくは忙しそうだが釣りの準備だけは万端だ。
パスポート更新のついでに立ち寄ったFinch、以前から気になっていたカナリア66ML、スピニングモデルを購入。
試し釣りもしてみたがこれまで使っているベイトのカナリア68MLとは同じMLなのに別物といっても良い程ソリッドな印象だ。
しかしMLということでインドネシアの怪魚釣り堀にひしめくモンスターを相手にするにはパワー不足。
本来はベイトのHモデルかスピニングのMを買うべきだったのに、なぜUL池くらいしか出番の無いライトタックルを買ったのか、それはただ欲しかったからとしか言えない。
カナリアの他にインドネシアに新たに持ち込むのはアブガルシアWorld MonsterのHに13年カルカッタ400、年代物のダイワミリオネアだ。
カナリアのHも欲しかったがワーモンあるならそれでいいかというところ、実はアブのWorld monsterシリーズもカナリアシリーズも作成者が同じゲンキマンという方である。
竿を買った日に店でお会い出来て色々話をさせて頂き、なんと歩いて店まで行った私を駅まで車で送ってくれた。
故郷のブランドということもあり、これからもずっと使い続けていこう。
インドネシアで買った2ピースの竿は全て持ち帰って来たのでこれでインドネシアにあるタックルは全てパックロッドになりスーツケースに入る。
私の持つ最剛のタックルを持って来たので色々と試してみたいしパプアンバスにも挑戦出来そうだ。時間が取れるかは別として。
後は家にあったルアーやワームを適当に突っ込み、特に新たには購入していないがKhusnulさんやperi君が欲しいと言っていたダイワのバッグやジャッカルのパッカンをいつもお世話になったお礼として買ったくらいである。
特にKhusnulさんにはまじでお世話になっているので色々と見繕ってきた。
そんなこんなでみんなへのお土産でスーツケースを満タンにしつつインドネシアへの渡航準備は完了。
あまりに忙しく、会いたくても会えない人が多かったが美味しいものを沢山食べ溜めしてきた。
やはり日本は飯が美味い、インドネシア料理も決して不味くはないのだが、味が似通った傾向にある為にどうしても飽きが来る。
その点日本で食べられる物の選択肢の多さとハズレの無さは世界一と言っていいのではないのだろうか。
現地に長くいると感覚が麻痺しているが帰ってみるとその食文化の豊かさを実感出来る。
そして日本でしたかった釣り、出来るなら毎日でも行きたかったが合間で少しだけ楽しんで来た。
コロナ禍以降日本の釣りも変わっているようでどこの漁港も盛況、以前は私しか釣り人がいないようなポイントにも他県や遠方から来たという人で賑わっていた。
あとはショアジギングブーム、近年瀬戸内海に青物が沢山入っているとのことで私がかつて通っていた幼稚園の裏の海岸は早朝から人が沢山入っているらしい。
という訳で私もショアジギ初挑戦、小学校からの悪友4人で日の出前の海に繰り出す。
朝5時にも関わらず沢山の人が入っている。皆長い竿でジグを遠投する中で私だけがインドネシアで買ったオフショアのジギングロッドでジグを投げる。全然飛ばない。
フィーバータイムにはそこら中でツバスやハマチが打ち上げられている中で私達にアタリは無い。
日が登りみんな帰っていく中で未だ粘る悪友軍団、うち1人はポンポンと3匹釣り上げてホクホクしているが釣れない3人は一層ムキになる。
そんな中私に何度もアタリが、数回のバイトの後でジグに掛かって来たのはインドネシアでも同じみの魚。
という訳でこの日はダツ1匹で終了、家から10分くらいのポイントでこんな青物釣れるなら私も絶対ハマってしまうに違いない。現にショアジギタックルをAmazonでポチりかけた。
今後日本に長い間帰るなら絶対買ってしまうだろう。
夜釣りも今はアジングが盛ん、仕事終わりに夜の漁港へ繰り出してみると沢山の釣り人が既に陣取っている。
とりあえず私もサクッとアジを釣ってインドネシア方式で泳がせてみる。
漁港内にはイワシが沢山入っていたが追われている様子は無く、時たまシーバスがちらっと見えていた。
泳がせのアジに食いつく魚はいない、この日は普段あるボイルも無く渋いようだ。
普通のアクションでは食わないならと泳がせのアジを高速で巻いてみると一発でデカいシーバスが食って来た、が外れてしまう。
追加のアジが釣れなかったのでこの日は撤退、後日改めて持って来たルアーの早巻きですぐに釣れた。
アジアの中でもこんな簡単にネイティブの魚が釣れるのは日本だけなのではないだろうか、インドネシアに住んでいるとつくづく思う。
そりゃみんな怪魚なんて釣らずに美味しい魚釣って料理してハイボール飲んで優勝!とか言ってるはずだ。
実際怪魚というジャンルはかなりニッチで専門に狙う人は釣り人全体の1割にも満たないのだろう。
そんな変わり者の私にとって恰好のターゲット、小さな頃から姿は見ていたが釣れるとは夢にも思わなかった魚も今は容易に釣れる方法が確立されている。
仕事前の早朝の漁港、用意するのは強めのタックルとジグヘッドとパックのエビだけ。
漁港の堤防のスリットがある足元にジグヘッドに付けたエビを落とし、撒き餌として千切ったエビも撒いて待つ。
スリットを変えながら待つこと1時間、ドラグを緩めたリールから糸が出始めたらアワセを入れてスリットに潜られないように一気に竿を煽る。
運良くスリットとは逆の沖へ走ってくれたので根に潜られないように突っ込みに耐えながらロッドパワーで一気に寄せてくる。
上がって来たのは70cmジャストのコブダイ、立派なコブはメスから性転換したオスの証。
体高があり太い尾が生み出すパワーはさながらレッドテールのようなトルクフルなファイト、見た目の迫力も相まって怪魚と呼ぶに相応しい魚である。
Asian Sheephead Wrasseと呼ばれるようにWrasse = ベラの仲間、瀬戸内海の漁港には大体いる身近な魚だ。インドネシアならナポレオンフィッシュが近いのだろう。
タンコブゲームというジグヘッドを用いた釣り方が確立されてから一気に広まったが私の地元では私くらいしかこの魚を狙っておらず、釣り上げた時には人が集まってきてヒーロー気分だ。
コブダイも1mまで成長するとのことだが私も過去に80cmまでしか釣れたことがない。
いつも持って帰って食べようかと悩むが結局キモくてリリースしてしまうので今度は食べてみよう。
あっと言う間の3週間でやりたいことは殆ど出来なかったが家族にも会えたし魚も釣れた。
次はいつ帰れるか分からないけど早めに帰って来たいな。
コメント
お帰りなさい!!
3年振りの帰国はまた格別な思いがありますね。
落ち着いたらjatiluhurのトーマン連れていってください!!
11月はバリにGT遠征してきます。
コメントありがとうございます!
雨がいっぱい降る前に行きたいですね!
予め言っていただけたら船は手配します!
バリGTいいですね、羨ましいです!