タングランのバラマンディ釣り堀Flamboyant168に行ってきた。

釣行記

急遽ジャカルタに行く用事が出来た。電車に揺られて3時間、あれ?これあそこ寄れるんじゃね?と釣竿と少しのルアーを持って来ている。

Flamboyant168

気になっていた釣り堀。

ジャカルタ近郊のタングラン県、インドネシアの玄関口であるスカルノハッタ国際空港から北に10km程に位置するFlamboyant168はインドネシアでは珍しいバラマンディの釣り堀だ。

Lates calcarifer

バラマンディはアカメ科の魚で見た目もほとんどアカメだが、目が金色という違いがある。インドネシア語ではkakap putih(カカップティ)と呼ばれている。

体長はアカメ同様に1m50cmまで達し、ファイトは強烈、大きな魚体を水面に出しエラ洗いを繰り出す様は圧巻である。

分布域が広いことから各国でゲームフィッシュの対象魚として有名な他、食用に養殖もされている。味は淡白な白身魚という感じで、煮ても焼いても揚げても美味い。

近縁種のナイルパーチはのり弁の白身魚フライとして食べている人も多いかもしれない。

タイや台湾には日本からわざわざバラマンディを釣る為に訪れる釣り人も多く、この釣り堀のポテンシャルにも期待が高まる。

タクシーから見える釣り池

駅に着いてすぐにタクシーに乗り込み、釣り堀を目指す。約束までは5時間ある。行ってまたジャカルタに戻る往復を2時間とすれば3時間は釣れる。余裕だな!と安直な思考で行動している。

簡素な受付。

特に渋滞にも巻き込まれなかったが1時間ちょいで釣り堀に到着した。ジャカルタというかインドネシアは距離では測れない不確定要素が強いので1時間と多めに見込んでも普通に超えてしまった。

周囲には沢山の養殖池と釣り堀があったが、バラマンディが釣れるのはここだけのようだ。

焼酎やビールが冷やされている。

ジャカルタに近いだけあって日本人や韓国人の客が多いのだろう、酒を大量に置いている。聞けば毎週通っている日本人もいるようで、釣った後に一杯やっているに違いない。私は酒が飲めないのでコーラがあればいい。

釣った魚も食べることが出来る。

釣り堀はレストランも兼業しており、計り売りの釣り池で釣った魚を食べることも出来る。

ここにはバラマンディの他にサバヒーや1kg前後のグルーパーが釣れる釣り池もあるそうだ。

ルアー釣り池はキャッチアンドリリースになっており、料金も別形態である。

当然狙うは大型バラマンディだ。

以前偶然出会ったジャカルタの駐在員の方からここに行ったことがあるという話を聞いたが、曰くアベレージサイズは小さいが70cmくらいのまで釣れた。時合いがあり、突然釣れだしたり釣れなくなったりするとのこと。

受付でルアー池を選択すると料金は3時間で¥2,000だと言う。流石首都近郊、高いぜ。他の釣り堀は一日中釣っても¥1,000しないとこも多いのに…

そしてオーナーっぽい韓国系の人が針はシングルフック一個だぞ、と言う。

なにっ!?シングルフック一個だけ!?

ヴェイロンGのトレブルフックを外してアシストフックに変える。

しまった、盲点だった。ジャカルタ近くのもう一つの釣り堀もシングルフック一個のレギュレーションだったがまさかここもだとは…

バラマンディ?エアーオグル投げとけば釣れるっしょ!と適当に準備をして来ていたのでシングルフックなんて持って来ていない。使えそうなものはメタルジグとスピナーベイトしか無い。

スピナーベイトでやるかと考えているとそれは食わないと言われてしまった。食わないことは無いとは思うんだが、断言されてしまうと自信が無くなる。

インドネシアでよく売ってるシャッド、下のフックを外す。

とりあえずこれならOKと言われたのはメタルジグのフックを外してヴェイロンGのフックと交換したものとSTORMのシャッドのトレブルフックを外したもの。

時間はすでに結構経っており、2時間もないがこれで決めてやる!

ルアー釣り専用の釣り池

ルアー池はL字型になっており、歩いて奥まで行けるようになっているがとりあえず手前から始めていく。

タックルはいつものFinch カナリア610Mにカルコン200、PE4号にリーダー40ld、これなら牙魚以外は大抵獲れるだろう。バラマンディは吸い込み丸呑みタイプだ。ここには15kgまでの魚が入っているらしい。15kgならメーターはあるだろうがもし掛かっても問題無さそうだ。

今回は専用ケースは持って来ず、布袋に入れてそのままカバンに突っ込んで来た。やはりパックロッドは便利だ。

CANARIA610M(カナリア610ミディアム) 8月中旬頃発送予定
「1本だけ持っていくならどれを持っていく?」CANARIA68MLの汎用性を受け継ぐ610Mが完成しました。 フィンチが提案するロッド。 楽しむ為のロッドが「CANARIA68ML」なら、獲る為のロッ…

ジャカルタの釣具屋でボッタ価格で買ったヴェイロンGを選択し端から投げ始める。二投目で魚の反応があった。フォールからの巻き始め直後に食ったようだが乗らなかった。これはすぐに釣れる!(確信)

そう思って反対側まで釣り歩いたが以降の当たりは無かった。

問題児

キャディと称してオッチャンが付いてくれるのだがこのキャディさん、かなり厄介だ。何を喋っているのか半分くらい聞き取れない。

ルアーの針に藻が絡むと外そうとする私に割り込んで甲斐甲斐しく取ってくれるのだが、そのせいで私がキャストをする際の範囲に常に入ってくるのでかなり投げる時に気を遣う。

しかもフルキャストの遠投が決まるとフォー!ソロ(中部ジャワの都市)まで飛んでいったぜ〜!と接待ゴルフみたいな掛け声をいれてくるので真顔になってしまう瞬間がある。

いや、私も接待ゴルフの時に同じようなことを言ってたなと思い、今後はやめとこうと誓った。

アタリが無く時間だけが過ぎていく。

釣り池を端まで釣り歩き、最初の位置まで戻って来た時にもう一度アタリがあったがまた針掛りしなかった。こりゃルアーと針のバランスが悪いかなとルアーをシャッドに変える。

キャディさんは早巻きだ!と言っているが半信半疑だ。とりあえずトゥイッチを入れながら巻いているとガツンとアタリが来て次の瞬間軽くなった。

リーダーが切れていた。え、まだそんな負荷掛かってないのになんで?大きさも分からず困惑するが、おそらく反転した際にエラでスパッとやられてしまったようだ。

なんてこった…もう時間は少ない。とりあえずヴェイロンにルアーを戻し、キャディさんにもう一つあったシャッドのフックを一つ外してもらうようにお願いして道具を渡す。

いっちょあがり!

キャディさんが出来たと渡してきたルアーを見て目を疑う。いや、針外してって頼んで何でボディを引きちぎってるんだ?

ちーがーうだーろーっ!違うだろっ!

ワハハと笑うキャディさんに私の中の議員が目覚めそうになるがあまりの予想外な展開に笑いが先に出てしまう。いや、面白いよキャディさん。もう同じルアーは無いんだけどね。

もう時間はあと僅かだ、ラストチャンスにかける。

ヴェイロンGに全てを託し残り時間いっぱいキャストを行う。どうやらただ巻きよりもロッドアクションを入れてリアクションバイトを誘う方が良いようだ。

小刻みにアクションを入れていると大きなアタリがあった、が乗らない。しかしバラマンディはその場で他の小魚を追っているのか背中を出して暴れている。

完全にスイッチが入っている。しかもかなりデカい。こりゃもろたで!と再度キャスト、パニックアクション気味に早巻きで通す。キャディさんも早巻きだろ!と興奮している。

大きな波紋を水面に立てながらルアーに襲いかかるのが見えた。激しい水しぶきとともに竿がグンとしなる…が乗らない。

バラマンディは左に行くのが見えた。三度目の正直だと左奥にルアーを投げ込み即早巻きだ。三度竿が引き込まれる、渾身のフッキングを入れ…乗らない。

場は完全に沈黙してしまった。キャディさんも空を仰ぎ、神の名を呟いている。

トボトボ

ああああぁぁああぁあああ!なんでやねえええええん!トレブルフック使わせてくれやああああああああ!!!

アシストフックにしたせいで針とルアーは絡みがちだったが、運が悪いのか、針とルアーの大きさが合っていないのか、単に私が下手くそなだけか。

このままで帰れる訳が無いと少し時間をオーバー気味にキャストを続けるがアタリは無し。流石に遅刻は申し訳無いので釣りを切り上げて帰る。

やっつけ地図、いらすとや使用。

ボウズをくらい約束にはちょっと遅刻。急いでいたのでフィッシュグリップを忘れて帰る。散々な結果だった。

釣りブログなのに釣果が無いのはいかにとせめてもの地図をやっつけで作った。魚の反応は手前の方で集中しているが2時間しかやってないので何とも言えない。

くやしい、非常にくやしいがデカいやつが食ってくるのは分かったので是非時間に余裕を持ってシングルフックをちゃんと用意してリベンジしたい。

楽しい時間をありがとうございました。

時間が無かったのでタクシーに待ってもらってジャカルタに帰ったが料金は¥3,000くらいだった。

帰り際にキャディさんが慌てて走ってくる。何か忘れたのかなと思ったらキャディ料の催促だった。なんだかんだで楽しかったので最上限と思われる¥1,000を渡す。ありがとうございました。

  • Flamboyant168
  • 料金3時間で¥2,000(ルアー池)
  • キャディ料金、お気持ちで¥500〜¥1,000
  • グルーパーやチビバラ、サバヒーの池もある
  • シングルフック+バーブレス必須
  • 営業時間 9:00〜19:00 毎日営業

また来るよ。でも、今度は別のキャディさんでお願いします!

コメント

  1. リトルN より:

    こんにちは!!
    ジャカルタでバラマンディの釣り堀!!!嬉しいですね~
    でも私には語学力がないので苦しそうです・・・ここもシングルフックですか? 結構買い込みましたが追加しようかなぁ~
    グルーパーってハタの種類ですよね?そっちも気になりますね。
    しかしキャディーさんって毎回つくのでしょうか?女性ならともなく一人で静かに釣りたいですね・・・

  2. 無色セブン より:

    いつも海釣りでシングルフックやバーブレスといったのは気にした事はないんですが
    大変ですね
    あと毎回思うんですが、現地の人フリーダムな人登場しますねw
    国民みんなそんな感じなんでしょうか?

    • azemichitanbo より:

      コメントありがとうございます!
      バーブレスもここぞという時にバレたりしますが、魚体傷つけ無いためには仕方がないですね。こっちの人は基本こんな感じです!ある程度は許せる器量が無いとやっていけませんね…

  3. azemichitanbo より:

    コメントありがとうございます!
    シングルフック慣れてないから難しいですね。語学は無くても大丈夫です。急いでいたのでグルーパーの方のシステムをちゃんと聞いていませんでしたが、ルアーありならライトタックルで楽しめそうです。キャディさんは混んでて人足りてないとかでなければ毎回いそうです。笑

  4. もりもん より:

    こんにちは!
    ジャカルタに赴任して身近な釣り場を探すうちにこちらの記事に辿り着きました。
    有益な情報ありがとうございます。
    早速行ってまいりましたがバイトはあってものらない…お話の通りでした。
    ちなみにお値段は3時間250,000Rpに値上がりした(?)ようです。
    ウザキャラのキャディのおっちゃんは一眼でわかりました。笑
    運良く今回私についてくれたのは寡黙な方のおっちゃん。
    途中お祈りで抜ける時間もありつつ虫除けをくれたり気配り上手でした。
    バラマンディが釣れるまで通うことになりそうです!

    • azemichitanbo より:

      コメントありがとうございます!!
      私も長らく行っておりませんが話を聞くと入りたての数キャストは反応があるみたいですがあっという間にスレてしまうようですね・・・
      かなり大きなサイズも入っているようですので良い釣果がありますように!!

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