スマトラ島とは?
インドネシア西端に位置するスマトラ島、面積は日本よりも広く世界で6番目に大きな島である。
島の半分以上が熱帯雨林で覆われ、スマトラトラやスマトラサイ、オランウータンなど固有の動物や昆虫類の宝庫となっている。
コーヒーの産地としても有名でスタバのコーヒーでもおなじみである。タバコ、茶、ゴム、パーム油などのプランテーション農業の為に近年森林伐採が急速に進み、動植物の多くが絶滅の危機に瀕している。
そんなスマトラ島だが、当然熱帯雨林には魚がいて釣りも盛んである。
しかしながら日本語でスマトラ島の釣りについて調べてみても情報は皆無と言っていい。
スマトラ島にはどんな魚がいるのか?
アクアリウム界隈ではスマトラ産の魚について知識がある人は多いかもしれないが、釣魚としてどのような魚がいるか色々と調べてみた。
ネットでスマトラ島の魚について調べてみるとスマトラ島には500種以上の淡水魚が生息していて、未だ未発見の種も多数存在していると推測されている。
ダトニオイデスにアジアアロワナやクラウンローチなどの観賞魚として人気の魚が生息しているようだが基本的にはカリマンタンの魚と非常に近いように見える。
Khusnulさんに話を聞いてみたところ、やはりスマトラ島の釣魚はカリマンタンとほぼ同じとのことで、色々と写真を送ってくれた。
インドネシア最大の淡水魚ワラゴーレイリーもスマトラに生息している。
ノコギリエイもインドネシアに生息しているのでそれを含めるか否かで最大の定義は変わるが純淡水魚としては間違いなくワラゴーレイリーが最も大きくなる魚だろう。
ライギョ系はトーマン、フラワートーマン、ストライプスネークヘッド などが生息しており、やはりカリマンタンで狙える魚がスマトラ島でも見られるようだ。
パダン料理で有名なパダン県には4種類のマシールが生息しているようで、ルアーでメータークラスのマシールを狙うことが出来るようだ。
マシールもカリマンタンに生息しているがスマトラ島固有の種もいるとのことで、いつか狙ってみたいものである。
スマトラと言えばベリーダ、南スマトラのパレンバン県ではベリーダが県の象徴となるほどにベリーダを用いた料理が有名だったが、それも過去の話。
現在はスマトラの各地でベリーダの捕獲と販売に対して罰則が定められており、保護対象となっている。
インドネシアでikan laisと呼ばれるkryptoterus系のナマズ、雨季にルアーで良く釣れるとのことだがスマトラ島でも生息している。
この魚もカッコいいので是非釣ってみたいがカリマンタンでも釣れるようだ。
インド、ネパールの人喰いナマズとして有名なグーンシュもインドネシアに広く生息しており、スマトラ島でも釣ることが出来るようだ。
グーンシュはジャワ島でも生息しているようだが今では滅多に見れないとのことである。こいつもいつかは釣ってみたいな。
やはりスマトラ島の釣魚はカリマンタン島の釣魚とほぼ同じということで、スマトラ島じゃなきゃダメだという理由は無いと言ってもいい。
日本での情報が無い為に秘境感は強いが現地の人はバンバン釣っているしカリマンタン島より釣れるということもないのだろう。
スマトラ島の怪魚釣り堀は?
辺りを見回せばジャングルがあり、釣り場にはこと欠かさないであろうスマトラ島にも怪魚釣り堀が存在しているようだ。
スマトラ島最大の都市メダン郊外には幾つかのバラマンディの釣り堀が存在しているようだ。
ジャワ島にもバラ堀は複数存在しているがキャッチ&リリースの池がFlamboyant168くらいなので沢山釣れる釣り堀なら羨ましい限りである。
プカンバル県にある総合観光施設、シルバーアロワナが300匹くらい入っている池があるらしく、YouTube でトップでバシバシ釣っている動画が出てきた。
ジャワ島にあれば通ったかもしれないが欲を言うならばシルバーアロワナ以外のアロワナが釣りたい。
スマトラ島は安全か?
釣りをするならば基本ジャングルなので心配すべきは蚊や野生動物ではあるが、釣りをするには現地人の協力なしでは成し得ないし、海外ということで現地の治安なども懸念すべきことであろう。
現在インドネシアで危険レベルが2となっている地域は未だ宗教紛争の残火が燻る中スラウェシのポソ県と武装集団による独立運動が活発な西パプアのミミカ県とプンチャック・ジャヤ県、どちらも日本人が絶対に行ってはならない場所である。
スマトラ島の西端に位置するアチェ県は危険レベルこそ1であるがイスラム教伝来の地としてインドネシアで唯一イスラム法が適用されており、イスラム過激派も存在している。
大麻の一大産地として犯罪の温床にもなっているようで気軽に訪れるべきではない土地と言えるだろう。
ジャワ島に10年近く住んでいる私も顔見知りの管理人による空巣を2回経験してから部屋に現地人を入れることを絶対にしなくなったが、それ以外では特に犯罪に巻き込まれることなく今まできている。
それでもジャカルタやソロでの自爆テロが滞在中に発生しているし、海外ではいつ如何なる時も警戒を怠らないことが大事なのだろう。
結局スマトラ島は”アリ”なのか?
既に日本からの釣りツアーなども確立されているカリマンタン島と比べてスマトラ島は日本での情報が無い未開拓というロマンある土地である。
フロンティア精神溢れる人なら現地の釣りを開拓することに魅力を感じるかもしれないが釣れる魚はカリマンタン島とほぼ同じだ。
であればカリマンタンで事足りるというのが私の結論であり、スマトラ島の釣りツアーが開拓されていないこともそれが理由なのではないだろうか。
カリマンタンのジャングルを経験した身としては楽に行けて安全が保証されるとこが1番なのだが、野生の魚を釣るには秘境を進むことは避けられなかったりするのでやはり怪魚釣り堀こそが私の需要を満たしてくれる最高のスポットなのだろう。
コメント
azemichitanbo様
面白いですね~夢中で全部読みました!!
Flamboyant168に赴任早々行きました(4年前ですが)
日本ではシーバスメインで釣りしていたので15gのジグヘッドに
ワーム(ダイワのミドルアッパー)で何本か獲りましたよ。
一カ月後に行ったら水深が浅くなって藻が大発生していて釣りにならなかったです。
チラタ、サグリンでワイルドトーマンを狙いに行ったこともありますが
全く駄目でした。
RCG以外は知らないところばかりで勉強になりました。
近々ホームグラウンドのPLGKへ行ってみます。
tokyo-bay labrax
コメントありがとうございます!!
駄文ですが読んで頂けたとのことで誠にありがとうございます!!
Flamboyant168は結局まだ一匹も釣り上がって無いのです・・・
餌やりタイムも時間によってはあるとのことで、是非ともリベンジしたいと思います。
PLGKは私もつい先日行きましたが相変わらずよく釣れる釣り堀です。
どこかでお会いできるのを楽しみにしています!!
ブログで教えて頂き先週さっそくPemancingan Anugrahに行ったのですが
犠牲祭で休みでした 笑
今週土曜日にKampung Batuに行ってみます。
ここは昼食取れそうですか?
コメントありがとうございます!!
犠牲祭の日はどこも閉まっていましたね・・・
Kampung Batuは昼食は一応取れますがソトやアヤムバカルなどの簡単なインドネシア料理になります。
今週の土曜日ですか?私も仕事が忙しくなければ新しく買ったフライタックルを試しに行こうと思っていたので現地でお会いできるかもしれませんね!!
お会いしましたら宜しくお願い致します!!
こちらこそお会いしたら色々教えてください!!
スマトラ島の治安って危険なところもあるんですね
地震が多いイメージのとこでした。
釣行にはお気をつけてください。
コメントありがとうございます!!
日本もそうですが治安が悪いとこはどこにでもありますね…
インドネシアはマシな方だと思いますが、変な所には行かずに気をつけるようにしたいです。